こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2013.9.10] -[活動トピックス]
質問の概要
八尾市のゴミ処理は、昭和41年に八尾市が土地を無償提供しその上に大阪市が焼却場(八尾工場)を建て、管理運営は大阪市が行ってきました。
八尾市のゴミは、大阪市に委託料を払って焼却してもらっていました。
しかし平成7年に大型炉に大阪市が建て替えて以降、ゴミ減少の流れの中で、大阪市のゴミ搬入量はどんどん減り、現在ほぼ八尾市のゴミ(年間7万5千トン)だけを燃やし、稼働率45%となっています。
一昨年、平松大阪市長の時、「自らのゴミは自らで処理する」という方針のもと、八尾工場のゆくゆくの閉鎖、八尾市が単独で焼却場を持つときは、敷地の提供・ノウハウの伝授等打診がありました。(八尾市特別委員会の中で八尾市当局が答弁)
まず、その際の協議内容を詳しく今回の質問で聞きました。
すると、「単独処理施設を持つことなんて考えもしなかった。とにかく共同処理!の立場だった。」との答弁。
うーん。ゴミ処理は本来自治事務で”自らのゴミは自らで処理”が大原則。今までそうでないから、今困ってるんのに・・・。と思いながら、次の質問に。
「では、大阪市・松原市・八尾市の一部事務組合になったら八尾工場のゴミと収集車両はどう変化するですか?」
なんとその答弁は
「大阪市ゴミが八尾工場に流れ込み、稼働率が現在の45%から90%になります。平成28年、3年後に」「大阪市からのゴミ収集車は年間7万8千台八尾工場を目指して走ってきます。」
ということは、
大阪市のゴミがながれこみ、現在の焼却量の2倍以上のゴミを燃やすことになる、しかも平成49年まで。
大阪市のゴミ収集車は、現在ほとんど来ていませんが、年間7万8千台押し寄せる・・・。
昭和41年からの大阪市と八尾市の焼却量の表を書いてみました。手書きでごめんなさい。
下図をクリックしたらこの汚い図の印刷ができます。
平成7年、8年あたりが焼却量のピークとなっていますが、平成28年から平成49年までこのピーク時の焼却量を燃やし続けるということです。(一部事務組合の計画表の資料より)
大阪市の収集車につていては、9時から15時までで考えると、一分間に1.6台。往復で考えると1分間に3台以上。
その対応については「地元と大阪市の協議」(!!)地元まかせですかあ!?
おそらく中央環状線から、新家・萱振・小畑・北山本・福万寺・上尾町あたり抜けてくるコースが中心となると思われます。
ちなみに、ごみ有料化審議会では、「八尾市民がゴミを減らせば減らすほど、焼却施設(八尾工場)の建て替えの時に施設規模が小さくなって、経済的にも環境にも子供や子孫に負担が軽くなる。」と八尾市が説明をしました。
そのことに触れ、この前提は一部事務組合に参加してもそうなのかと聞くと、「その前提はなくなりました。」との答弁。
えー、八尾市民が頑張ってゴミを減らしても、八尾工場には、平成28年から49年まで今の2倍のゴミがガンガン燃やされ、収集車は一分間で3台のペースで八尾工場にいったりきたりするの?!
しかも、この一部事務組合の参加には、運営費負担ほか、八尾工場だけでなく、大阪市内の6つの工場にも八尾市が責任を持ち、建て替えの費用を負担すること。(金額は未定)
さらに、焼却施設はもともと大阪市が立てたもので八尾市や松原市はそれをタダで使うんやから、大阪市に持参金を渡さなあかんということで、八尾市は100億円(試算段階)用意せなあかんかもといことです。
100億円あれば、八尾市単独で焼却施設つくれます。しかも国補助が3分の一ついて、起債も組めて、一般財源化らの支出は10億ぐらいですか?!
持参金まで払って、一部事務組合に参加して、その結果が大阪市のゴミを押し付けられ、平成49年まで今の二倍のゴミを八尾市内で燃やし続け、子供たちは、7万8千台の大阪市の収集車の危険と隣り合わせ・・・。
やっぱり、自らのゴミは自ら処理の原則に立ち
一部事務組合でなく、単独処理の方向を模索すべきです。
しかし、12月議会には、この一部事務組合への参加の議案が提案され、来年4月から始まるといいます。
早急な判断はやめ、市民とともにこの問題を考えるべきです。