こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

奨学金問題を通して若者の困難を考える 

[2013.10.3] -[活動トピックス]

奨学金問題を通して若者の困難を考える(日本共産党発行前衛10月号 論文より) 

忘備録

私は、浪人した上に大学も受験し直し、学費についても全面的に親に援助してもらい卒業をした(ホンマに親丸抱えです。)ので、

奨学金問題には、あまり関わらずにきました。

しかし、参議院選挙で近くの大学前の宣伝をしていたり、朝の駅頭宣伝で高校生や学生風の青年にビラを渡しながら、この子たちとの接点はないかな・・・と考えていました。

そして、議員になってから、失業した青年から奨学金の返済に困っていることの相談などを受けるにつけ気になっていた課題です。

今回、前衛でこの問題に関する論文が掲載され、あらためて学生・青年の困難を考え、その困難によりそい、展望を語る大事さを再認識!

まず、学費が高い!現在の初年度納付金は80万円。40年間に50倍。私を含め、年齢の高い方が今の現状を知らなければピンとこないのは当たり前です。

しかも、勤労者の世帯収入が下がっている。

現在、学生の2人に一人(5割)が奨学金を利用しています。(15年前は約2割)労働者の平均年収の減りと奨学金の借りる学生の割合はぴったり重なっているそうです。

ちなみに大阪大学で全学生の40%が奨学金を受給。広島大学(私の母校)では46.1%です。

さらに、日本育英会から日本学生支援機構に変わり、1984年に有利子枠が作られ、現在無利子枠は広がらず、有利子が広がり、利用者の7割が有利子ということです。(以前はその逆)

30代半ばぐらいの人は、無利子の人がほとんどですが、20代の青年は有利子が圧倒的です。

有利子だと、卒業後に借りた額以上の返済を迫られ、経済的に困難な人が借りているという点では、「貧困ビジネス」と言っていい実態が生まれているということです。

例)奨学金で借りる額が増えているため、第二種で月10万円を4年間で480万円。利率最高の3%だと返済額は646万円。これを月々の返済額で2万7千円。これが20年間続く。

今後、返済途上に子供が生まれることを考えると、自分の奨学金の返済が終わらないうちに、今度は自分の子供の奨学金を借り入れ・・・なんてことも。このような事態が激増することも考えられます。晩婚化や未婚化、少子化にもつながるでしょう。

しかも、延滞金は10%!

返済困難のもとで、学生の「ブラックバイト」も広がっているとか・・・。

高い学費と貧困な奨学金制度の改善を!

OECD34カ国中、17カ国は学費無料で残りの16カ国は給付型奨学金制度があります。

学費が有料で給付型の奨学金制度がないのは日本だけ!

教育費の重すぎる私費負担は教育の機会均等に反する・子どもの教育を家庭の責任から社会全体の責任へ!

奨学金問題全国対策会議

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日本共産党 世界一高い学費を軽減し、経済的理由で学業をあきらめる学生をなくすために

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