こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

山本・安中地域の認定こども園計画の「突っ走り」?! (1月21日の文教常任委員会の報告)

[2014.1.23] -[活動トピックス]

この委員会は、所管事務調査といって、市からの報告事項に対しての事実確認とその後の議員間討議で行われました。

幼保一体化リーディング施設基本計画(案)ー山本・安中地域での公立保育所と幼稚園を廃止し、認定こども園に集約する計画ーが八尾市・教育委員会連名で示されました。

事実確認の中で明らかになった問題点があります。

① この基本計画(案)は、1月24日から30日まで実施される保護者と地域の説明会で示されること。

 しかし正式の基本計画(つまり案が取れる)の完成に先立ち、2月6日のには、さらに詳細な実施計画と8月から実施する工事の予算を市長から議会に提案することが明らかになりました。

 つまり、保護者・地域にとっては、自分たちの意見が反映されたかどうかも解らず、まさに白紙委任の状態で8月から工事に入ることが前提の予算が議会に提案されるということになります。

 しかも、基本計画(案)の段階でも「質の高い教育・保育」の中身は従来通りの説明を繰り返し中身は依然不明です。

 理解と納得が得られてないからこそ、だからこそ市民から1万5千を超える「見直し」の請願署名が12月議会に届けられ、3分の一の議員が賛成したのです。

② 基本計画(案)では、ハード面について、新たに示されています。

 山本の認定こども園では人数が3倍以上になるのに、園庭が極端に狭くなります。(現1490が900m2)

そのため、新たな園庭を確保するとして、小学校のグラウンドを使用すると説明しますが、具体的な中身につては「グランドは広いから」という答弁でした。

工事中の仮園舎小学校校舎に隣接して建設されるということです。

安中保育所では全面増改築となり、平成27年度は1年間、平成28年度は数ヶ月間、工事のため園庭が使用ができなくなることが明らかにになりました。

③ また、状況の変化として、待機児童が平成28年には解消するのを前提に認定こども園を作っていくと地域説明会で説明していたのが、「見通しが甘かった」と待機児童は解消せず、4月からの入所申し込みは、昨年よりも100人増加し、その半数は1歳児だということです。今後、国の基準見直しにより、さらに増加する可能性があることが明らかになりました。

 

 待機児童は0歳1歳の乳児です。安中保育所を億のお金をかけて、全面増改築をし、定員を2倍します。しかし、その施設は4、5歳の定員が70%を占める施設であり、しかも安中幼稚園から幼稚園児がわざわざこの施設に40人移動させられるのです。全面増改築で定員を2倍に増やすなら、待機をしている0、1、2歳の定員こそ拡大し入所させることが市民の願いではないでしょうか。

 

④ 堤保育所のことについては、「認定こども園の計画は進めるが、待機児童解消のアイデアの一つとしてとして、堤の建物は保育の施設として利用するということを紹介し、意見交換をした。在園児の扱いにつても未定だ。」という発言をしました。

思いつきの段階で保護者に伝えるというのは、信頼関係を自ら破壊するものであり、しかも保護者が受けた説明とは全く違う言い逃れの答弁です。

 しかもこのアイデアでいくと、堤保育所の子どもたちを山本の認定こども園を移動し、そのあと新たな保育施設(?)として活用する?!子どもたちはものではありません!この発想自身が信じられません!!これが子どもの成長と発達保障に責任を持つ行政の立場でしょうか。

 

 また、歩いて通うことのできる地域の公立幼稚園を廃園にすることは、少子化対策・地域のコミ二ティの点から重大な問題があります。

市は、「十分保護者の皆さん、地域のみなさんにご理解いただく。これが重要で、それなしに突っ走ることはございません。」と6月の市議会で答弁しましt。

しかし、形だけの保護者説明会をおこない、さっさとその一週間後に予算提案を行うといことは、まさに「突っ走る」ことではないでしょうか。

なお、これから実施される説明会に、保護者の代表のみなさんから議員さんも出席してくださいと要請がありました。

日本共産党は市会議員団はすべての説明会に出席いたします!

1月24日(金)午後7時から8時30分 安中保育所 遊戯室

1月25日(土)午前10時から11時30分 安中小学校南校舎ふれあいルーム

1月26日(日)午前10時から11時30分 山本集会場

1月29日(水)午後7時から8時30分 堤保育所遊戯室

1月30日(木)午前10時から11時30分 山本コミニティーセンター3階301会議室

 

子どもを真ん中に!八尾市は突っ走らないで!