こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

脳梗塞によるリハビリ入院について

[2014.5.7] -[くらし・労働なんでも相談]

相談者は。50代で脳梗塞を発症、入院4ヶ月目を迎える息子さんを抱える高齢者夫婦でした。

最初に入院した病院は3ヶ月目に転院を言われ、現在の病院へ。ここでも入院直後から次のことをどうするかと働きかけがあるとのこと。

高齢者夫婦は、たよりの綱の息子さんの事態を受け入れることすら大変な状態のなか、退院を迫られているようでどうしたらいいのか分からず相談に来られました。

いろんな不満と不安を言われるのですが、私のリハビリの制度に対する知識不足もあって、状況がつかめないもどかしさ・・・。

吹田のリハビリに詳しい同僚市議と相談をし、制度の概要と要点のアドバイスを受け、問題点を整理。

① この息子さんは、現在回復期リハビリの最中であること。しかし、そのリハビリのあり方に病院に対しての不満があること。

 であるなら、病院側に率直に改善を求め、それがかなわないなら、回復期リハを受けることのできる病院への転院を検討してみること。

② 回復期リハが終了した後、その後のリハビリについてどうしたらいいのか。リハビリの質と同時に経済面での心配もあること。

この二点を整理し、家族で相談をしてもらうことにしました。

しかし、若年の脳梗塞等によるリハビリ入院の期間の問題や転院など深刻な相談として受ける事があります。ひとごとではありません。

ちなみにこの改悪がされたときのリハビリの診療報酬を考える会の代表の方の声明文はこちらです。

後日談

このご家族は、高齢のご両親の対応だけでは不安があったので更なる身内の方に参加してもらい話を進めていくことにしました。

医師や婦長さんと十分な時間をとってもらい、お話をしたそうです。(前回要請したときは、5分ほどだったそうです。)

その結果、「回復期リハビリは5月中に終了すること。他病院に転院しても、回復期リハを受ける期間はわずかしかないこと。」の説明を受けたということです。

お母さんがおっしゃるには「いつ病院に行っても、ベットに寝てる姿ばっかり、前の病院ではリハビリを見学しませんかと聞かれたが、ここはこちらから言わないとあかんかったし、見学に行ったら廊下を歩く姿だけだった。」と、不安な気持ちを語られました。

きちんとリハビリテーション科がある病院のはずなのですが・・・。

こうなると問題は、退院後となります。この息子さんの収入は無し、ご両親は国民年金と貯金の取崩し・・・。

病院からの提案で、サービス付き高齢者住宅(近所)を勧められ、見学に行かれました。ここだと息子さんも生活保護を受給できるということでした。

まだ年齢的にもお若いので、特別養護老人ホームはそぐわないし、800人待ちやし・・・。

この病院のケアマネさんは非常に丁寧に説明をしてくれ、話を聞いてくれるので希望の光が見えてきたということでした。

ともかく、先行きが見えてきたことで少し落ち着きを取り戻してきたそうです。

リハビリテーションは制度が改悪されており、病院と患者とその家族との連携と信頼関係が重要になってくるんだなあと感じましました。

悪い制度の中でも、その患者にとって何がベストなのかを一緒に考えていくには時間がかかります。その手間を惜しまず対応していくことや、求めていくことが大事ですね。

しかし、なかなか当事者にならないとそんなことはわからないし、その時は追い詰められバタバタする・・・。

こんな問題の相談機関も必要かもしれません。

高齢者なら地域包括や高齢者福祉課などあるのですが、若年でのリハなどは手探りです。

私の知識不足もあるかもしれません。

研究していきたいと思います。