こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

やっと個人質問終わりました。ほっと一息。 障害児支援・療育を取り上げました。

[2014.6.13] -[活動トピックス]

今回の個人質問は初めての分野なので、一切の活動を絶って専念しました。(要領悪いので)

療育の分野です。

簡単な速報をご報告します。(詳細は追って)

まず、一回目の原稿を提出した時は、子ども子育て新制度と放課後デイサービスと桂小学校の小規模化問題を扱うつもりでした。

しかし、調べていくうちにこども新制度に関わる事業計画と障害児支援に関わる事務連絡が内閣府から自治体に届けられていることが判明。

「事業計画に障害児支援を積極的に扱うよう要請」があるではありませんか。

なぜこんな通知が今?!

調べていくうちに、障害児支援・療育を取り巻く状況は、運動の力もあって、ここ数年で劇的に変化しており、到達も課題もたくさんあるではないですか。

しかも、療育の中核となる八尾市の医療型発達支援センターであるいちょう学園は、作業療法士が欠員となっており、八尾市の施設には一人も作業療法士がいないことになります。

議会でも、ここしばらく療育の分野のまとまった質問がありませんでした。

二回目以降は、新制度と障害児支援に的をしぼって展開していこう。今期再選されたとき、療育の分野は必ずやりたいと思っていたので、今しかない!と思い、すべての活動を断ち切って議会の質問調査に専念をしました。

とにかく、文献を読みました。

貴重な時間をさいていただいて、いちょう学園や社会福祉法人の障害児放課後等デイサービス事業も見学しお話を聞かせていただきました。

やっぱり、現場にこそ質問の本旨があります。

療育とは何か、作業療法士や理学療法士など医療専門職が果たす役割、保育士さんの活躍、お母さんの思い、こども達の目の輝き・・・。

半日かけてお話や説明を聞かせていただき、療育の世界を少しかじらせていただきました。

 

 

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作業療法士の先生が作成したペンやスプーンや次の行動を知らせるカードなど。

理学療法士さんの工房

 

なにより驚きだったのが、発達障害にこそ作業療法士さんが必要だということでした。

その点がよくわからなくて、PTさんやお母さんに必死に聞きました。(だって作業療法士さんが現在欠員でいちょうにも八尾市の施設にもいないので・・・。)

現場では、みなさんが、作業療法士さんがいなくなって、どんなことになっているのか、いたときはどんな訓練をしていたか、ゆっくりだけど確実に成長をする子どもたちの姿を、粘り強く教えていただきました。

私の質問でこの思いがたくさんの人にわかりやすく伝わるにはどうしたらいいのか、直前まで考えることになりました。

質問時間が短くて、すべてを伝えることはできませんでしたが、質問後の印象は、療育、とりわけ発達障害と作業療法士さんの果たす役割が、行政という組織の中で共有していないのではという印象を受けました。

 

放課後ディでは、現場見学で、一緒にトランポリンに乗ってハネてはねて、目が回るー。その職場に働いている友人に「パワフルな職場やろ。」と言われて納得!

市長答弁は、「待機児童はいません。」でしたが、定員に対し登録人数が多く、利用が限られていること、複数の事業者と契約している実態があることを指摘。

「なによりも、本人が混乱します。ご家族も多くても2つまでと考えておられます。」と現場の声も紹介。

第4期障害福祉計画でも実態調査を求めいることを取り上げ、単なる抽出調査ではなく、障害児支援事業については、制度が激変していることもあり、悉皆調査を求めました。

「実態調査は必要だと思います。」との答弁がありました。

全国アンケート調査の資料(障害のある子どもの放課後保障全国連絡会)も読んでいただくことも求め、より実態をつかむ努力をするよう求めました。

今すぐできることとして、窓口での親切・丁寧な情報提供を求めました。本当はきちんと相談にのるべきです!

課題は山積みですが、まずは行政が実態をつかむことから!その第一歩が始まろうとしています。

 

何よりも今回一番苦労したのは、療育をめぐる最新の情勢を踏まえた基本的な考え方です。

質問の前日の夜にその本を探し求め、急きょ梅田へ。困ったときの清風堂書店。

さすが!ありました。

障害のある子どものくらしと権利 中村尚子著

この本を貪るように読んで、ここの問題の最新の到達点がわかりました。

やっぱり、理念・原則って大事ですね。

子供の権利条約と障害者権利条約(今年批准された)を土台とした、考え方に納得。

まるで、たましいとカラダが一体になった気持ちになりました。

今回、質問準備に没頭しすぎて、大事な会合をすっぽかして大ひんしゅくをかっていしましました。

のちほど、お詫びの電話を支部長にすると、すでに一杯飲んでいて、ろれつが回っていなかったけどいとしきり怒られて、まあ頑張れとしめくくられました。

詳細については、追って報告をしたいと思います。

ご協力いただいたみなさん。本当にありがとうございました。