こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

認知症の場合、自立支援医療や障害年金の利用ができることがあります。

[2015.7.28] -[くらし・労働なんでも相談]

6月7日号のしんぶん赤旗日曜版でのお役立ちトク報の記事をみて、ご相談にこられました。

「精神疾患でも障害年金」

 認知症やうつ病も  経済的に大きな支え  馬場暉さん(71)と認知症の妻・洋子さん(66)

病気やけがをして一定の障害が残ったときに受給できる障害年金。6月7日号では、がんや糖尿病でも対象になることを特集しました。今回は、うつ病や若年性認知症などの精神疾患も対象になっていることを紹介します。
 
 
この記事でのポイントは2つありました。
 
① 認知症という身近な症状で、障害年金の受給が可能になること。
② 記事の中にあった、自立支援医療の手続きができるということ。
 
今回、相談にこられた方のご主人が、認知症で老健施設に入所予定、74歳の方でした。
①については、初診日が、65歳以下の時という条件があって、それを満たすことができませんでした。それと、もし条件を満たしていても、厚生年金受給者で、障害年金となると現在の年金の金額より減少するとのことでした。 残念。
 
②直ちに、障害福祉課の窓口へ、登録病院(八尾市内で9ヶ所)で診断書を書いていただき、結果待ちとなりました。審査が通れば、受給者証が病院に届き、自立支援医療を窓口に申請した日までさかのぼって医療費が支給されます。
 
ここからが、また重要です。
③新聞記事にはのってませんが、65歳以上の方で、自立支援医療の受給者証を持っている人は、老人医療助成制度を受けることができます。自立支援医療のみであれば、認知症に関わる通院のみの医療費助成が、老人医療助成制度になると、歯医者さんでも糖尿病でも医療費が全て一回500円!しかし、この制度への接続を知らない方が多く、八尾市では、自立支援医療の手続きをされた方に、老人医療助成度の手続きを呼びかけるお手紙を送っています。
 
現在、手続き中ですが、たまたま新聞記事を見て、訪ねていただいたおかげで、この方は、うまくいけば、医療費が無料に近くなることになります。
 
認知症はとても身近な症状なので、この制度を広く知らせていく必要がありそうです。