こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2015.8.27] -[くらし・労働なんでも相談・活動トピックス]
相談者から夕刻突然電話が。
「銀行から連絡があり、口座が差押にあっているから市役所に連絡したほうがいいといわれた。」と・・。
彼は、子育て真っ最中の30代。リーマンショック時に失業し、その時前年度所得にかかった高額の国保料の支払いが滞り、その後も自営のため、かなり高い国保料が請求され、滞納金額がかなりありました。しかし、分納誓約も行い、市役所まで足を運んで相談し、収入があったときは、まとまった金額も収めていました。
この4月に就職をし、ようやく社会保険に加入となりましたが、5月までは国保料の分納も行ってきました。
「次の分納計画は、6月に来庁して決めましょうね。」と3月に確認をしたものの、社会保険に加入したため、6月への来庁の案内が届かず、うっかり来庁の機会を逃していました。
するといきなり今日になって、銀行から”口座の差し押さえが!”との連絡が入ったのです。
直ちに、生活と健康を守る会とともに私も本人も市役所国保課に行きました。
何よりも、公権力が市民の財産を予告もなしに差し押さえをしたこと。6月への来庁しなかったのは、納付意志がないためではなく、社会保険に移行していて、連絡の通知が来なかったなど条件が重なったことなど説明しました。
また、今回突然差し押さえされた口座は、生活に必要なお金が含まれていることを訴えました。
その点、対応した職員は、「生活に必要なお金が含まれているということは、今回の訴えで理解しました。」と認めました。
現在、口座の差押の解除を申し入れています。
こんなに突然、予告もなしに口座を差し押さえするケースは、初めてです。しかも彼のように今まで誠実に分納をおこなってきたのに、通知が来なかったのでウッカリ来庁の機会を逃したのを、”悪質”と決め付けて差すなんて・・・。
今日は別の方が、市民税の滞納の相談に来られていましたが、その人は何枚もの督促状とピンク色から赤色までの差し押さえ決定通知書を持っていました。市民税課に確認したら、まだ差し押さえをしていないとのこと・・・。
これでは、公権力が、取れそうなところを調査し、財産没収を目的に、差し押さえをしたのでは・・・。など考えてしまいます。
しかし、差し押さえは目的ではないはずです!
子育て真っ最中の彼にとって、口座の差し押さえは、生活に関わるものです。
ちなみに、八尾市国保課は、学資保険を差し押さえています。
日本共産党議員の厳重抗議で解除させ、6月議会でもやめるよう市長を追求していますが、「検討する。」と逃げの答弁です。
引き続き、滞納処分問題に取り組んでいきます。