こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

八尾市主催の第四回目の説明会(公立幼稚園・保育所全廃・公立認定こども園整備計画)緑ケ丘コミセン編

[2015.10.27] -[活動トピックス]

各中学校区で開催されてい八尾市主催の説明会、4回目を迎えました。

今回の説明会は、幼稚園のお母さんからの発言が中心であり、幼稚園の立場から言ってもこの計画は認めがたいということでした。

保育所組も参加していて、双子ちゃんをベビーカー(もちろん双子用)に乗せて、歩いて30分かけて来たお母さんもいました。

参加は40人ほど3分の2が赤ちゃんやちっちゃい子供連れの子育て世代でした。

説明会の様子

毎度のごとく市側の職員による計画の説明。(40分)

公立幼稚園の休園措置の説明の時には、会場がざわつく。

質疑応答が始まると、次々と手が上がりました。

西山本幼稚園の方から質問。

「休園が決定したら二次募集で希望のところに転園できますか?」

「平成28年度、h29年度に募集して、15人以下なら、10月に休園が決定、そして2次募集をします。公立幼稚園は、龍華以外は定員割れをしているので受け入れることは可能。」

用和幼稚園から質問。「用和は休園措置があるのか?」

「来年度の募集が10月7日に締め切られたが、21人の募集があった。この数が年度末まで続き、来年度も15人を超えたら平成29年度の休園はない。しかし平成30年度末で廃園にはします。」

「ただし、私立にも遠くの公立にも入れない子供がいる場合は、幼稚園の運営の継続の判断はあり得る。」(むむ、これは資料のどこにものっていないし、議会でも聞いていない?!)

「受け入れは可能だと考えているが・・・。」と続く・・。

用和幼稚園から質問。「平成30年の時点で、たくさんの子供がいても廃園するのか。」

(この質問については他の答えを行い、まともな答弁はなかった。)

続いて質問。「認定こども園は、働く予定のないママには、魅力のない施設です。①交通の便、通園距離が遠くなる。②250人の保育希望者幼児教育希望者が通園時に集中する。③家庭の子育て支援というが、子育て相談は気軽に身近にできてこそ!」

「平成29年度、30年度に休園措置をした園児を引き受けた幼稚園は人数が増え、集団維持につながるのでは、それならば廃園にする必要はないのでは。平成31年度に総ての園を認定こども園にするのではなく、公立幼稚園を残しながら様子を見るべきだ。段階をふんで欲しい。」

「平成30年度の公立幼稚園の4歳児募集が全園でたった100人(幼児教育希望)は少なすぎる。平成31年度の公立認定こども園の募集人数(幼児教育)も少なすぎる。

答弁。「100人で受け入れていける。」(会場がざわめく。なんでーと声も上がる。しかし司会が他の質問者を当てて話をそらした!)

他の質問。「公立と私立の幼稚園は同じというが、自信を持って言えるのか。認定こども園は効率でも私立でも保育料は同じというが、民間は他の料金を上乗せで徴収するのでは。」

答弁「公立は民間と連携して質の向上を図る。ちなみに公と民が違いがない幼児教育をしたら、機械のように同じような子供が作られる。」(4回目になって、答弁する職員も余裕が生まれたか、市民を馬鹿にする発言が目立つようになってきた・・・。でもひどい答え。)

「保育料以外の負担については経費ですよ。」(つまり私立の教育を受けるためにはそれ相応のお金がかかって当然である。自分で選んでいくんでしょう、という意味らしい。だんだん答弁がひどくなっていくなあ・・・。)

他の質問が

「私は公立幼稚園に満足しています。私立の幼稚園は11万円かかるところもある。これでは働かないといけない。私たちは選択をしたい。公立幼稚園を残して欲しい。

答弁「公立幼稚園の人数は少ない。この状態では質を高めていけない。」(だから3歳児保育を実施して欲しいとみんな言っているのに・・・。)

他の質問「小学校の接続について、認定こども園ではないと支障があるのか?そのように説明があったような気がしたが」

ここから長々とそんな説明はしていないといいながら、認定こども園は保育と幼稚園の機能を併せ持った素晴らしい施設だから子供の育ちが豊かになると宣伝を長々と展開をする。会場からもういいから!長すぎる!質問させて!と次々と言葉が飛ぶ。

「やめればいいんでしょう。」と説明を止める。すると司会者が「長い質問をしたから、答えが長くなりました。」と質問者を攻撃。(私は質問も答弁も聞いていたが、どう聞いてもひとつの質問に対してナガーイ答弁だった。議会だったら確実に野次られる答弁かな。)

再び幼稚園から質問。「いきなり認定こども園ではなくて、段階的にならないのか。」

「子育てママはほとんど反対している。遠い、車もない、自転車の事故の補償はない。一気にやるのは厳しいのでは。」

次々質問。

「市がやりたいのはよくわかるが、いきなりは心がついていかない。研究しているので平成31年から大丈夫というが、実践がない。交通面も何が解消するのかわからない。せめて場末お出してもらえないのか。何も解消されない中でいきなり平成31年度から全部はじめるというのは無謀だ。思考的に2ヶ所でやってみて、様子を見るとか。」(職員一同嫌な顔。恐らく2年前の2箇所のリーディング施設の失敗が頭をよぎったのでは・・・。この時はなんで2ヶ所だけと意見が出て、だから全部について計画を作ったのに・・・。どっちもダメ?!)

地域の方から発言。「こんな無謀な計画を平然と出してくることに怒りを覚える。子育て支援どころか、破壊だ。本当は公立施設を激減させたいんでしょう。子供と保護者の立場に立っていない!白紙撤回して欲しい。(大きな拍手)用和のはしから西郡まで自転車で通うのですか?自転車の許可書は、大人に出すのか、子供に出すのかどっちか知らないけど通園不安が増すばかりだ。」

答弁「段階的に認定こども園化にするという考え方もあるかもしれないが・・・。公立幼稚園での統廃合を行えばという意見もあるが、そうすると通園が遠くなることは、変わりがないのでは・・・。平成31年度に開園してから実践をしたらいい。」(19の公立幼稚園を5つに再編をしろと言っているわけではないのに話をすり替えた!こんなんばっかり。)

「小規模はデメリットが大きい。」(その科学的根拠を示しなさいよ!大規模か広域化、効率の大幅減少をさせたいための政策的なメリット・デメリットでしょう!小規模はつぶさなあかんとか、発達に害悪があるという公式な学説はありません。)

質問。

「幼稚園に満足して行かせている。家に近いところに通わせたい。仮に私立に行くとしても、就学奨励金は年度末払いだが、、前払いにできないのか。」

答弁。「困難です。」

「公立幼稚園の保育料が値上げしたけど何に使われるのか。」

「幼稚園の運営です。」(保育内容が一切変わらないのに保育料の値上げの言い訳がこれですか・・・。他市の調査に行ったとき、そこの職員さんは「保育内容も変わらないのに、保育料の値上げはできません。市民に説明ができません。」と言っていました。八尾市の職員はいとも簡単にサクっと答弁しちゃいました。説明する気が最初からないのでしょう。)

保育所の保護者からの質問が始まりました。

「公立保育園に通わせている。満足している。親の代から通っている。パブコメの意見が反映されていない。この計画は市民委員も入っていない。」

「「(職員に対して)あなたたちは、市民の態度が悪いと攻撃をするけど、自分自身はどうなのですか。目をつぶって瞑想に老けている人がいたり、貧乏ゆすりをしたり、そこの鏡に姿を写してご覧になって、市民の前に出る練習をしたらどうですか。」(そういや司会に対して、私たちは日本人だからいちいち通訳しないで欲しい。時間がもったいないと指摘したお母さんもいたな。)

質問「ゼロ歳児を小規模園に入れている。次の山本南保育所は、平成30年度で廃園、次は認定こども園。子供は3回保育園をかわることになる。」小学校にひとつは公立施設が必要。今のままでいいと思う。」

幼稚園から

「5歳児は必ず希望すれば入れると聞いていた。」(確かにその通り。)「公立の認定こども園は、八尾市内全体でも5歳児で100人だけ。希望者は必ずはいられないのか、何人がはいられないのか。遠い民間に行かなければならないのか。」

「八尾市は計画を立てたかもしれないが、今、0歳1歳の子供の就学前の計画はもう立てている。今更変更はできない。平成31年を区切るのは理不尽だ。平成31年をのばして、時間をかけてできないのか。」

答弁「私立幼稚園は定員割れをしているので、公立認定こども園には入れない大量の子供たちはそこに吸収される。」(つまり行き場は理論上あるということを言いたかったらしい。)

質問。

「4月から保育所を希望している。お迎えが遅くなるが、幼稚園の子は先に帰ると聞いている。同じ教室でバラバラは子供にどう影響があるのか、配慮してもらえるのか。(涙声)」(この間の説明会の時にこの質問をする親御さんは、たいてい言葉を詰まらせて涙声になります。)

答弁「保育所にあずけているだけで罪悪感がある上に時間のことが心配なんでしょうね。先進市の認定こども園に視察をいったら「心配ない」と言われている。子供たちには言い聞かせる。キラキラ組とかワクワクさんとか名前をつけて早く帰るこ子や遅く帰る子を楽しい気持ちにさせる。ふびんとかかわいそうかではなく、残ってよかったねと教えます。」留々流暢に説明をされていましたが、記憶に残らない話。結局現場対応か。

質問。「帰る時間は、子供自身の努力でどうにもならないこと。絵が上手くなるとか、かけっこを頑張るとかとは、訳が違う。大人の都合を子供に理解させようとしているが、子供は我慢をするだけだ。」(涙声)

さらに厳しい意見が。「2年前のリーディング施設の説明会に出席した。子供のための計画をと求めたら、部長がわかりましたと答えた。でもその部長はここにはいない。ここにいる誰が答弁しても信用できない。今の保育所でも、短時間と長時間の子供がいて、子供たちが傷ついている。同じクラスの仲のいい子達が帰って行き、子供たちが寂しい思いをするのを、きれいな言葉で取り繕うのはやめてほしい。子どもの心がどれだけ傷つくのかわかっているのか。違いを子供に認めさせる必要はない。これは教育でも保育でもない、子供の成長ではない。公立幼稚園で3歳児を受け入れていけば、公立幼稚園のニーズは高まっていく。認定こども園はすばらしいといいことばかり言うのはやめてほしい。」(日曜日の龍華の説明会の時に、認定こども園はデメリットはないと部長は言い切ったらしい・・・。保育所と幼稚園の課題はたくさんあるというが・・・。よっぽどすごい施設なのか!?でも全国的には私立幼稚園で認定こども園に移行しているのは3割だけ。大阪、八尾では異常な認定こども園フィーバーが起きているが、大丈夫なのか。全国では見合わせているのに・・・。もう少し冷静になった方がいいのでは?誰かが責任を取れるのか?)

最後は「貴重な意見をありがとうございます。」と司会がしめました。

ではお聞きしたい、今日あった貴重な意見をどう計画に反映するのか。ありがとうとお礼だけなのか?!