こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

八尾市 就学前の教育・保育・子育て支援 公立認定こども園整備計画 大義なき計画は中止を!公立幼稚園・保育所を守ろう!

[2015.12.2] -[活動トピックス]

保護者の追及で計画の根拠は総くずれ

 現在八尾市では、公立保育所・幼稚園を全廃し、公立希望者(幼児教育希望者)の8割を切り捨て、5つの大規模な認定こども園をつくる計画が進められています。市主催の説明会(15回)は、毎回保護者の抗議で紛糾。保護者の必死の追及により、市の主張する認定こども園の“質”と“望ましい集団規模”の根拠が総くずれとなりました。

 

 「認定こども園で質が向上」「小規模でこどもに悪影響」は事実無根(12月議会でも)

認定こども園は“保育所と幼稚園のいいところをあわせた施設”として八尾市は、保育所と幼稚園を全廃し、認定こども園をつくるとしています。また、小規模は、こどもに悪影響だから望ましい集団規模を確保するため、大規模な認定こども園にするとしています。

しかも公立と民間が協力するとして、公立希望者(幼児教育)の8割を切り捨て、民間に引き受けてもらうとしています。

しかし15回の市主催の説明会での保護者の追及により、「認定こども園と保育所の質の差はない」「望ましい集団規模(20から35人で複数クラス)でなくても子どもには影響がない」ということが明らかになり、12月議会での日本共産党の質問でも事実を認めました。

大規模な認定子ども園のほうが子どもにとって成長発達が保障されるという客観的な検証も無いことが明らかになりました。

公立だからこそ、小規模でも小学校区にひとつの幼稚園を維持することができます。

公立保育所は「福祉」の立場で保育の必要な子どもに保育所での保育を実施する義務を負う直営の施設です。

計画素案への千件の反対意見や15回の市民説明会での市民の怒りの声は、公立幼稚園・保育所を存続させ発展させてほしいというものでした。子育て世代の願いにそむき、、根拠も総くずれになった、大義なき計画は撤回すべきです。

 

合計740人の参加者が涙ながらに訴え 15回の市主催の説明会

「バスもでないので、雨の日に下の子を連れて自転車で遠くの公立認定こども園には、とうてい通えない。公立の選択肢はうばわれる。」

「今の公立保育所、公立幼稚園に満足しています。遠くて保育時間のばらばらの大規模な認定こども園にしないでください。」

「子育てしやすいと聞いて八尾市に引っ越してきました。この計画が実行されるなら他市への転出を検討します。」

「公立の認定こども園の幼児教育を希望する子どもの定員が少なすぎる。現在の公立幼稚園の定員の2割しかない。これでは私立先にありきだ。」

「小学校区にひとつの公立を廃止し、中学校区にひとつの民間の認定こども園を配置するというが、民間丸投げだ。」

 

自民党議員の異常な質問と異常な答弁

自民党議員は9月議会に続き「もっと早くに就学前施設(公立保育所・幼稚園)を26から5つに(減らすよう)手をつけていればよかった。進めなかったのは大きな責任問題。」

「幼稚園は非常に予算がかかる。施設をこのまま持ち続けると非常に重たい。公共施設の統廃合が課題だ。」と質問を繰り返しました。

この計画の根拠も大義もなくなった、行革担当部長やこども未来部長は「財政問題がメインではないが、結果的にそういうことになる。」と答弁。市が説明会で行ってきた”子どものため”という主張を否定しました。