こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

放課後ディサービス事業について質問しました。

[2015.12.11] -[活動トピックス]

 

放課後等デイサービスとは、障害のある学齢期児童が学校の授業終了後や学校休業日に通う、療育機能・居場所機能を備えたサービスのこと。

 

12月議会で放課後ディサービス等事業について質問しました。質問は以下の通りです。

 

次に放課後デイサービス事業についてお聞きします。

子どもが「あそび」を通じて主体的に参加できて、楽しい経験ができる放課後活動は、本人の生活全体に対する主体性まで引き出すことがあります。「あそび」をたっぷり経験した放課後活動の経験は、将来自らの願いにもとづいて、自分らしい生活をつくり出していく基盤にもなるでしょう。このような豊かな放課後・休日は子どもの基本的な権利です。このことは、子どもの権利条約31条「休息・余暇、遊び、文化的・芸術的生活への参加の権利」で位置づけられています。

また、障害者権利条約でも30条に「文化的な生活、レクリエーション、余暇及びスポーツへの参加」の権利がさだめられており、「その均等な機会を有することの確保すること」とされています。

障害があろうともなかろうともすべての子ども達に豊かな放課後・休日の保障を実現することは、国際的な到達点と言えるのではないでしょうかご答弁下さい。

放課後ディサービス事業は、“障害児の放課後活動の制度づくりを求める国会請願”を採択の実現をへ、児童福祉法に位置づけられ平成24年度年から開始されました。

この間、障害児支援施策の中でも事業所数、利用者数が「最大」の事業となり、障害児給付費全体の半分を占めるようになりました。

事業所で提供される支援の内容は多種多様であり、支援の質の観点からも大きな開きがあるとの指摘をふまえ、”障害のある学齢期の子どもの健全な育成を図るという支援の根幹は共通している”として厚生労働省が20154月からガイドラインを示したところです。

事業所等の質の確保に努めていくことで、障害を持った子供にも豊かな放課後の保障と、保護者のレスパイト(休息)の場を保障することが実現できているのかその検証が必要です。そのための利用者を対象とした実態調査・アンケート調査を求めます。ご答弁下さい。

また、大前提となるこどもの安全確保についてですが、学校が終わった後、事業所への引き継ぎにおいて重大なトラブルや子どもの行方不明などおきていないかお聞きします。ご答弁下さい。

 

答弁

すべての子どもたちの放課後などのあり方についてでありますが、本市においては、平成27年5月に策定をいたしました第2期八尾市次世代行動計画「八尾市こどもいきいき未来計画」において、重点課題として「子どもの安全・安心な放課後の居場所づくり」を位置づけ、すべての子どもたちが多様な体験・活動を行うことができる環境づくりを目指しているところであります。

また、平成26年1月に批准した障がい者権利条約においても、障がい者の地域社会への参加・包容の促進が求められているところであり、障害者の有無にかかわらず、共生社会の実現に向けて、子ども達の育ちに応じた切れ目ない支援に取り組んでまいります。

 次に、利用者を対象とした実態調査等についてでありますが、平成27年度から3年間を計画期間とする第4期障がい福祉計画の策定にさいし、障がい者の生活状況や障がい福祉サービス等の利用状況、ニーズなどを把握する目的でアンケート調査を実施したところであります。

 その中で、18歳未満の障がい児における、今後利用したい障がい福祉サービスについては、放課後等ディサービスが最も多く、また、現在も事業者数やサービス利用者数が増加傾向にあることから、これらの状況をふまえながら、ニーズに応じた適切な支援の提供と支援の室の向上に努めてまいります。

 次に学校が終わった後の事務所への送迎に係わるトラブルについてでありますが、過去に、事業者の送迎を使わずに、児童本人が1人で事業所に通所していたことは把握しております。

 国のガイドラインにおきましては、送迎において、子どもの安全確保に留意することはもとより、特に、学校の授業終了後のお迎えについては、他の事業者のお迎え等もあることから、混乱なく送迎時の対応を行う必要があり、事前に、保護者、学校及びサービス事業者が調整を行う事が求められているところであります。

 

二回目以降の質問(概要)

このご家庭の子どもさんが通う小学校では、20人が支援学級に在籍していて、そのうち4人がこの放ディを利用しているということです。

お話をお聞きしました。

「うちの子は、コミにケーション能力に偏りがあり、お友達関係がつくりにくい。

放ディに行くようになって、息子が何々君と遊んだとか、何をしたとか家に帰ってきてお話をしてくれる。

別の事業所では、訓練に力をいれており、計画を立て、その進行を示してもらえる。専門的なスタッフが説明をしてくれる。子どもがいろいろな力を獲得していくのが実感できます。

学校ではおとなしく、家ではちょっと大変なときがある。発散をする。放ディでうまく発散をさせてくれる。たぶんほっとする場、いろいろ要求を受け入れてくれる場。家以外にも自分を出せる場が確保できて、子どもも親も助かっている。学校と家庭では得られないかけがえのない場所であるなと感じています。」

第4期障がい福祉計画をつくるのにあたってとられたアンケートを見せていただきました。

今後やってみたいことに、18歳未満の障がいをもつ子どもさんの一番多かった要求は、64.3%でお友だちと一緒に遊びたいでした。

障がいをもつ子ども達の独自の切実で保障しなければならない要求だと考えます。

放ディや学童保育がその役割を果していかなければならないと思います。

答弁

障がいをお持ちのお子さんが、できるだけ地域社会への参加など包容力、インクルージョンを高めていく、そういう取り組みがやっぱり大事なのかな、子ども達も集団の中で生活できるように、そういうことを進めていきたいと考えています。

ただ、現在の放課後児童室とか、放課後児童クラブ、さまざまな活動が学校で行われていますが、なか環境的に受け入れるところがそろっていない部分もございます。

 そういった中で、いまおこなておる放課後等ディサービスの位置づけも、親御さんまた子どもも含めて選択肢の1つだというような形で、こういうことについての取り組みも積極的に進めてまいりたいと、考えています。

 

質問

放ディ事業が始まるにあたって、事務連絡がありました。厚労省と文科省連名で、児童福祉法の改正による教育と福祉の連携の一層の推進についてと、「放課後ディサービスの利用については、学校教育との時間的な連続性があることから、特別支援学校等における教育課程と、放課後ディサービス事業所における支援内容との一貫性を確保すると共に、それぞれの役割分担が重要です。個々の障がい児のニーズをふまえた放課後の過ごし方について、特別支援学校等と放課後等ディサービス事業所、保護者等との間で十分協議するなど、必要な連携をは駆るようお願いします。」と。

「学校と事業所間の送迎が円滑に行われるようご配慮願います。」ともありました。

今年の4月からも、厚労省から放課後ディサービスのガイドラインが発表されました。ここには、学校との連携、これを行うための一定のガイドラインが示されています。

 

答弁

このガイドラインの中身についても、また、通知文についても、改めて、学校との連携ということはとりわけ強調している部分であるので、改めて、学校等に周知を行って、内容の説明、また、、理解を求められるように以来もしていきたいと考えています。

質問

送迎時のトラブルについて実態調査をおこなって、後日の保健福祉委員会に報告をお願いします。

(時間切れ)

後日の保健福祉委員会のやり取りについては、続く・・・。