こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

 学校現場に大型デジタルテレビのばらまき?! 予算の組み替え動議を提出しました

[2009.7.13] -[活動トピックス]

6月議会がようやく終わりました。

議会後半に市長から追加提案されたのが、経済危機対策事業の関連予算。
これは、国の一次補正予算の経済危機対策臨時交付の活用を具体化したものです。
総額17億円、しかしその中味は、国と同じくばらまき予算が大きく占め、緊急に市民の暮らしを守るものにはなっていませんでした。日本共産党八尾市会議員団は予算の見直しを市長に求める組み替え動議を最終本会議に提案しました。

不要不急の事業であり 見直しを求めるもの
 
学校ICT環境整備軽費など7億円を超える事業など4事業。

 今、学校現場は、校舎はぼろぼろ、予算は減らされ、音楽の合奏はできない、理科の実験器具が壊れている、跳び箱・マットが壊れているなど劣悪な教育環境です。
 しかも子どもの貧困が急速に広がり、保護者の教育費負担も限界です。水着を買えなくてプール授業見学する児童、卒業アルバムを買えない児童(就学援助の対象外)、異常に数が増えている修学旅行の欠席数など。
 この状態を放置し、 学校 ICT 事業環境整備で学力向上をはかるといって、全小学校の各教室に大型地デジテレビを台付きでばらまく、使えるパソコンを倉庫におしこめ新たなパソコンを2000台購入するなど6億円を超える予算を投じます。
 今緊急におこなうなら、子どもの教育のためというなら、就学援助・奨学金の拡充、学校配当予算・改修費用の増額です。
 その他、国保料の低所得者減免の復活、町工場の家賃補助の創設など求めました。

 残念ながら、自民・公明・民主など日本共産党をのぞく会派が、就学援助・奨学金の拡充や、国保料の負担軽減などより、大型地デジテレビの予算の方が大事であると共産党の組み替え動議に反対をしたので、実現はしませんでした。

 しかし、予算が実施される前からもうすでに現場では、「こんな大型テレビを教室のどこにおくのか、別の場所におくにしてもその場所も確保できるかどうか・・・。」保護者からは「新型インフルエンザで学校が休みになった振り替えで、夏休みに子どもが学校に通う。そんなお金があるなら、学校にクーラーをつけてあげてほしい。」など声があがっています。