こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2016.3.8] -[活動トピックス]
文教常任員会の審査、採択を受け、最終採決は本会議(25日)に決まります。
文教常任委員会での速報をお知らせします。
あくまでも現時点の速記録にもとづかない報告なのでその点を考慮下さい。
まず最初に「公立の認定こども園の整備に伴い休園・廃園される公立幼稚園・保育所に就園するこどもへの配慮を求める請願の件」が審査されました。(紹介議員は自民党会派。)
紹介議員からこの請願署名の趣旨について説明がありました。
「おおむねこの計画、認定こども園の整備計画を進めていくことについて理解をしようと努力して理解をしたところもある。しかし子どもへの大きな変化がある。移行期についての不安解消がはかられていない。具体的には以下の4点の請願項目を紹介しました。
①休園、廃園に伴う配慮 具体的には特別の措置を求める等
②公立幼稚園、保育所での保護者説明会の実施と迅速な方法提供を求める。
③八尾市が主体性を持つこと
④中学校区外への通園の)負担緩和と安全対策の実行を求める。
文教の委員会から紹介議員(自民)への質問と市の見解が報告されました。
この中で明らかになったことは、
この請願署名は、この計画に賛成の立場に立つもの、理解しようとしている。
移行期についての不安が次々出てくる。十分な説明がされていない。個別対応でなく、説明会を持ってほしい。具体的な激変緩和を求めたい。
予算の執行停止まで請願者が求めているのかは相談していない。(紹介議員)
この請願に対しての市の見解は以下の通りです。
①休園、廃園に伴う配慮 具体的には特別の措置を求める等
措置はしない。平成29年度の休園措置では、5歳児進級は公立幼稚園ならどこでも入れる。
平成30年度に公立幼稚園の4歳児募集は、八尾市内の5つの園だけになり1つの園につき、20人合計100人のみ。抽選になったら年子は配慮してもいい。(過去公立幼稚園は4歳児抽選があったのでその時のやり方を踏襲する。)(そのときどれだけの子どもや親が傷つき立ち直れなかったか!知っているのか!)
休園措置で、5歳児に上がるさいに追い出した子どもたちには、措置はしないが、寄り添って案内していく。(なら追い出すな!)
②公立幼稚園、保育所での保護者説明会の実施と迅速な方法提供を求める。
現在場所も確定していないので100%の説明はできていないが、説明会はもたない。今後も園長や現場職員と情報共有するので、個別対応で十分。
③八尾市が主体性を持つこと。
待機児童解消に努めます。700人が行き場がないことがないように民間に働きかけて努めます。必要な期間は公立幼稚園を継続。
等々。
日本共産党は、請願項目①、③、④については反対しました。
請願項目①③④は、この計画に賛成し推進が前提となっており、そのための移行期のみの激変緩和を求めるものだからです。
しかし、そもそも子どもたちに激変が起きることに反対する立場から、また市民との合意がなされていない段階での予算執行に反対する立場だからです。また、請願項目が求めるものも、この計画が前提ではかなわないからです。
しかし、請願項目2については、この計画に反対であろうが賛成であろうが、当事者への説明が未だに幼稚園や保育所でなされていないということは許しがたいことであるという立場から、賛成は出来ないが反対はしないということで退場しました。
反対討論(日本共産党)
「不安と理不尽な思いにさせている市の責任はまぬがれない。」
15回の説明会でも理解と納得は得られていない。
この計画そのものを執行しないことが大前提だ。
公立幼稚園の平成29年度からの休園措置や廃園は根拠はない。
休園措置は在園児がいるのに、園児をばらばらに転園させる。大規模園に転園しても一人ひとりの発達保障をどうはかるのを議論した形跡もない。
待機児童も解消していない。
公明党は、請願を採択することはこの請願項目で市を縛ることになる。(?)われわれは要望書を準備しているので、賛成は出来ない。(趣旨採択)
維新は賛成でした。
この結果、請願項目①③④については、賛成が自民(2)維新(1)。趣旨採択が公明(2)。反対が共産(2)で不採択。
請願項目②は、共産(2)が退場したので、賛成多数となり採択となりました。
最終結果は、3月25日の最終本会議で決定します。
二番目の請願署名について、「幼保一体化計画の事業執行を強行しないことを求める請願の件」紹介議員(日本共産党、無所属議員)
請願項目 この計画について、市民と行政の合意形成が十分になされていない事業執行を強行しないこと。
ここでは、私は紹介議員として委員会室に入室。趣旨説明を説明するために、請願者からあずかった文章を代読しました。
紹介議員への質問がありましたが、訳のわからないものでした。
維新さんは「合意形成とはなにか。」などさかんに質問されましたが、うまく答えられたかわかりませんが、”合意形成どころか、合意がなされていないのに予算が執行されることに対しての請願です。”とお答えしました。だって、おかしいですよね。市長は、市民の声を聞かずに暴走してるんですから。合意云々以前に、暴走ストップですよ。
公明党は、日本一危険な認定こども園と表現したことへの質問でした。
これについては、市長自身が「危険なのはここだけではない。」「防音が必要。」と答弁していることを紹介し、市も危険を認めていることを指摘しました。
また、さかんに、公明党は自衛隊が危険なのかと叫んでおられたのですが、(ここからは心の声)その自衛隊を危険に巻き込もうとしているのは自民公明ではないでしょうか。南スーダンのpkoは中部方面隊、つまり八尾の陸上自衛隊も行くんですよ。武器使用基準を緩和したり、狙撃、射殺前提の作戦も明らかになりました。(内部文章暴露)に自衛隊を危険にさらすのはあなたたちでは?
自民党からは、財政の問題をさかんに触れておられましたが、この計画では公立の認定こども園整備に66億円かかります。
財政部に確認しましたら、今回の18億円の予算のうち、国費はたった3億円。予定の5分の1でした。これが66億円になれば13億ほどしか国費はみこめないということでした。
当てにしていた国のお金が5分の1しかはいってこないのです。
子どもたちに後世の負担をかけたくないとか、財政難だとかいうならば、この計画自身をやめたらどうでしょうか。
市民には、財政的に厳しいから必要な負担といって、下水料金、国保料の値上げまで提案しているし。
また、待機児度解消のために今回の計画がんばれともありましたが、とんでもない。公立の認定こども園整備計画を進めようがやめようが待機児童解消をせなあかんことですやん。
また、テレビで放映された末広や荘内の公立保育所から遠くへ転園するかもしれない事例を紹介したことについて公明党が攻撃。市も同調して「平成27年度に0歳児で入所した子は転園しません。」と答弁。
平成28年度以降に入所する子どもたちは転園しなアカンといってるようなものですやん。こう内藤議員が指摘すると、今度は平成28年度から入所する子は、認定子ども園に転園をすることを承知して入園するからと言いなおしました。
実態をご存じないのですね。残念です。だからこの事例を取り上げたんでしょう。保育所は働いているお母さんが子どもを預けていることろなんです。通園は一分一秒を争うんです。遠いか近いかで全てが決まるんです。だから保育所の近くに引っ越す家庭が多いんですよ。近い保育所しかいけないんですよ。途中の転園がいやなら、今よりももっと遠くの保育所やその他に今から通えばいいということですか。
女性の社会進出をはばみ、少子化を促進する発言ですよ。
この番組の着目点はすばらしいですよ。重大な問題を指摘しているんですよ。
偏向報道やレッテル張りをしていると市長や他の議員さんはおっしゃられていますが、事実が報道されているだけでしょう。それも子どもと保護者の立場に立った報道ですよ。
それをゆがんでると解釈するということは、まさにこの計画が子どもや親の立場に立っていないということを吐露するようなもんですね。
また、自衛隊の基地のまとなりに公立の認定子ども園をつくることについて、騒音調査もまともにしておらず、「生活音レベルですよ。」と市民には答えているそうです。国から防衛予算で防音の措置がつく地域ですよ。
子どものための場所選定ではなく、八尾市の都合ということも明らかになりました。
最後、日本共産党からは、採択を適当とする立場から討論をしました。
市民合意がはかられていない。自衛隊の基地の隣の用地取得の場所についても、こどもにとってどうなのかまともな議論もされていない。
平成31年度待たずに、西郡保育所では2才児の募集が中止された。
案の定、、0、1,2歳時で待機児童、保留児が総勢299人今回もうまれている。
まさに保育園落ちた、日本死ねの状態が八尾でも発生中!
休園措置や廃園も不安は払拭されていない。
とてもじゃないけど事業を執行することは許されない。
委員会での態度は、賛成 共産党(2)
反対 自民(2)公明(2)維新(1)
で請願採択ならずでした。
これも最終本会議で最終態度が問われます。