こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2016.3.26] -[活動トピックス]
八尾市役所前では、保護者のみなさんがスタンディングを朝早くからおこない、そのまま議会傍聴へ。
傍聴席は市民のみなさんでいっぱいになりました。(TV局も2つ取材に)
最終本会議の結果をお知らせします。
公立幼稚園・保育所をなくし、5つの公立認定こども園にする整備計画を始動させる予算が市長から提案をされていました。
日本共産党は、この予算18億円を削除する修正動議を提案。
この18億円は、志紀と東山本と南山本に公立の認定こども園をつくるための土地の買収予算と安中保育所を認定こども園に整備する予算です。
この修正動議がもし可決されたら、市長はこの予算を削減した予算を議会に再提出することが求められています。
残念ながら、この修正動議に賛成だった議員の数は過半数にはいたらなかったですが、10人という議会の3分の1の議員が賛同をしました。
結果原案が議決されましたが、以下の提案理由にふれているように、この計画は進めれば進むほど矛盾が噴き出してきます。
今日は、残念な日ではな新たなく闘いの幕開けである!と思っています。
提案理由の説明の要旨
①市民の合意を得ていないこと。市長への署名は4万4千筆を突破、9月から3月までの議会への請願署名は累計3万6千筆を超えました。市民パレードや集会など次々と行われています。
②深刻な待機児・保留児童解消にはつながらないということです。
平成28年度は待機児がなくなるからと”26の公立幼稚園・保育所つぶし&5つの認定子こども園整備”の計画を推進すると15回の市民説明会では説明がありました。
しかし平成28年度は、350人定員枠を増やしたのに保育所へ300人が入所できていません。(2016年3月現在)
全国でも問題になっている「保育所落ちたの私だ!」が八尾でも起きているのです!!
この間、公立保育所を2000ヶ所以上減らし、根本的な保育所の増設を怠ってきた国・自治体の責任です。
八尾市でも待機・保留児、そして平成31年度までに解決を目指す定員外入所350人を解消するには、100人に規模の認可保育所が6つ以上必要です。
待機・保留児・手院外入所を本気で解決するなら認可保育所の整備計画を策定し、市民に公表することです。
ところが、そのことを市長は拒み続けています。これでは解決できないということは、今年の300人入所待ち状況が証明しています。
しかも重大な問題が起きています。平成28年度は多くの私立の保育園が認定こども園に移行しました。
ところが、そのさいに幼稚園枠78人つくられました。
認定こども園とは、増え続ける保育の希望者と減り続ける幼稚園希望者に対応する施設という触れ込みだったのに、幼稚園枠が新たにつくられたのでしょうか?増やすならどう考えても保育園枠ではないでしょうか?
民間施設なので自らの判断の結果だと思いますが、その結果が幼稚園枠を増やしていく傾向なら、前述の”増える保育、減る幼稚園希望者”に対応していないのではないでしょうか。つまり民間の認定こども園のニーズと待機・保留児童解決の方向が一致していない可能性があります。
保育の急激な希望の増加の現状をみるなら、私立保育園の認定こども園化を八尾市が政策誘導していくのは危険です。
また、さらに重大な問題を指摘したいと思います。
”26の公立幼稚園・保育所つぶし&5の公立認定こども園整備”とセットで進められているのが八尾市の政策誘導による私立の幼稚園と保育園の認定こども園化です。
平成31年度までには、分園を除いた38の私立の幼稚園・保育園中31施設が認定こども園になります。
平成31年度には26の公立幼稚園も保育所もなくし、5つの公立認定こども園になるので、八尾市内の就学前施設の9割は公民問わず認定こども園となります。
そのうち民間の認定こども園は就学前施設の半数にあたるこどもが入所する最大の施設となります。
ここで八尾市の情報公開で手に入れた資料から分析をしました。
平成31年度、この民間施設には実はスペースがあって、新たに543人の受け入れ可能であるということです。
これを認定こども園化にあったって、すべて幼稚園枠にあてるとしています。
また、平成31年度には認定こども園化で、132人分の保育枠を幼稚園枠に振り替えをするとしています。
平成31年度は、私立の幼稚園・保育園がほぼ認定こども園化するに伴って、幼稚園枠が675人分増えるのです。
おかしいですね・・。認定こども園は”増える保育の希望にそい、減る幼稚園希望”に対応するする施設でそれが待機児・保留児童解消につながるのではなかったのでしょうか?
それがなぜ、認定こども園になるのに伴って、希望者が減る続ける幼稚園枠が675人分も増えてるのでしょうか?
本来ならば、保育所枠が増えるべきではないのでしょうか?
民間の認定こども園のニーズと深刻な待機児・保留児童の解決の方向がここでも一致していないのです。
では、民間の認定子こども園のニーズとはなんでしょうか?なぜ幼稚園枠を急激に増加させるのでしょうか。
そこには、八尾市の政策と民間の認定こども園のニーズが一致をしていました。
その答えは、公立幼稚園を無くすことなのです。それに伴って、推定で700人以上の園児が行き場を失います。
八尾市はこの園児たちの受け入れ先を民間の認定こども園の幼稚園枠へと考えています。その方向で民間の認定こども園を誘導しているのでしょう。
しかし、本来ならば何度も言うように、認定こども園は、増えつづける保育の希望にそい、減り続ける幼稚園希望に対応する施設だったのではないでしょうか?
平成31年度までに私立幼稚園と保育園が認定こども園化にともなって、新たに設けられる幼稚園枠は、本来ならば保育枠に充てられるべきです。
そうしないと認定こども園が待機児・保留児解決のために資するとはいえません。
それを八尾市が公立幼稚園つぶしの受け皿として、民間の認定こども園の活用を政策的に誘導しているのでこのような現象が起きています。
公立幼稚園つぶしが、認定こども園が保育枠の拡大を妨害しているのです。
しかし、そもそもからいうと民間の認定こども園が、保育枠を増やすかはどうかはわかりません。特に保育枠でも低年齢児が必要だからです。
八尾市はその調整や誘導しかできません。
だから、待機児・保留児の解決は、保育の実施に責任を持つ認可保育園が、そしてその実施責任を自ら果たしている公立保育所が責任を持って取り組むしかないのです。
公立保育所を無くしてはならない!また認定こども園が待機・保留児を受け入れてもらう位置づけにするなら、公立幼稚園はつぶしてはならない!
そして、根本的には、待機児・保留児解消には保育に責任を持つ認可保育園増設しかない!これが結論です。
③計画の根拠がくずれています。
八尾市は、認定こども園で質の高い教育・保育と言ってみたり、少人数は子ども達に悪影響を与えるという発言をしていますが、すでに決着済みです。
「認定こども園も保育も同じ質」「少人数で悪影響はない」と市民説明会でも議会での日本共産党の追求でも答弁をしています。
少人数で満足しているという声が100%その声を集めた資料を保護者のみなさんが全議員に配布をして下さっています。
ちなみに現在の100人規模ではなく、250人規模の集団のほうが子どもにとって良いという科学的根拠はどこにもないことをこども未来部長が答弁しています。
全国でも200人を超える公立の認定こども園は5%、ごくごく少数派です。
④事実上児童虐待ともいえる、休園措置(平成29年度)や廃園措置((平成31年度)。
こんな答弁でした。「休園措置をしても、公立幼稚園は空きがああるからどこでも入園できます。」「平成30年度は引き継ぎ園5園以外は5歳児のみの保育になるので、そもそも兄弟姉妹が一緒に行くのは無理です。」
つまり、休園措置は在園児が4歳から5歳に進級するときに行うが、公立幼稚園には空きがあるから公立を希望するならどこでもはいれるからよりどりみどりですよ。後は自分で選んでください。保育コンシェルジュが相談にのりますよ、二人しかいないけど、ということです。
引き継ぎ園以外の園児は公立認定こども園には絶対に入所させないために、平成30年度は引き継ぎ園以外の幼稚園は4歳児の募集をせずに平成30年度は5歳児保育をおこなう。
ちなみに平成30年度の公立幼稚園の4歳児募集は八尾市全体で5つの引き継ご園のみで、たった100人だけです。(現在は500人以上)
子どもの思い、子どもの成長発達を願う親の思いをどこまで踏みにじれば気が済むのか!!
「少人数で悪影響は出ていない。」のに何がこどものために休園・廃園措置をするダ!!
公立幼稚園から事実上子ども達を追い出すために休園・廃園措置を行うんでしょう!!
志紀の自衛隊駐屯地の真横に公立の認定こども園をつくる問題、総額66億もかかり、その9割が借金であることなど問題はまだまだあります。
さて、この予算が今日議決になりました。
明日から志紀の認定こども園などの用地買収にこども未来部は走るでしょう。
でも本当に志紀のあの土地を買うの?
その契約議案を6月議会にだすの?
走り出したら止まらない、暴走列車が60億近い借用書をまきちらしながら突き進んでいくこの事業・・・。
在園児のためにも、これから入所を希望する子ども達のためにも、そして未来の借金を背負わされる子ども達のためにも、がんばりましょう!!
朝、八尾市役所前で市民の皆さんがスタンディング!