こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

9月1日、2日の個人質問の報告。(公立認定こども園計画、市営住宅、子どもの貧困、中核市移行問題など)

[2016.9.5] -[活動トピックス]

おち議員の質問 9月1日 本会議 個人質問

公立幼稚園の休園止めよ、公立認定こども園整備のための土地買収にかかわる問題、特に志紀。待機児童の問題。

じつは、八尾市の幼保一体化を考える会のフェイスブックでの報告が本当に分かりやいのでぜひ見てください。

https://www.facebook.com/八尾市幼保一体化を考える会

 

速報として、今回明らかになった点をまとめておきます。

今回の越智議員の質問は、この幼稚園教育要領の第一の幼稚園教育の基本にもとづいて組み立てられています。

少し長いですが、まず読んでみてください。幼稚園の休園・廃園に怒る保護者の気持ちにしみわたる内容になっています。

第1 幼稚園教育の基本

 幼児期における教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第22条に規定する目的を達成するため,幼児期の特性を踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。
 このため,教師は幼児との信頼関係を十分に築き,幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。これらを踏まえ,次に示す事項を重視して教育を行わなければならない。

  1.  幼児は安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して,幼児の主体的な活動を促し,幼児期にふさわしい生活が展開されるようにすること。
  2.  幼児の自発的な活動としての遊びは,心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して,遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること。
  3.  幼児の発達は,心身の諸側面が相互に関連し合い,多様な経過をたどって成し遂げられていくものであること,また,幼児の生活経験がそれぞれ異なることなどを考慮して,幼児一人一人の特性に応じ,発達の課題に即した指導を行うようにすること。

 その際,教師は,幼児の主体的な活動が確保されるよう幼児一人一人の行動の理解と予想に基づき,計画的に環境を構成しなければならない。この場合において,教師は,幼児と人やものとのかかわりが重要であることを踏まえ,物的・空間的環境を構成しなければならない。また,教師は,幼児一人一人の活動の場面に応じて,様々な役割を果たし,その活動を豊かにしなければならない。

 

どうですか?ここには、15人以下が2年連続続いたら子どもにとって良くないことがおきるので、ただちに休園にし、在園児も追い出し、自己責任で進級できる園を探しなさい。これが”幼稚園教育の基本”ですと書いてあるでしょうか?

 

子どもの権利条約やこの幼稚園教育要領にてらしても、八尾市の言い分は、ひらきなおりや言い訳、いやそれ以下の論理的破たん、つまり子どもの立場なんか一切ないということがまたもや明らかになりました。

今回の質問で明らかになった点です。

①3才児保育は、幼稚園ではしません。再編された認定こども園ではします。(何でこんなことが通用するのでしょうか。)

②八尾市で一番飛行場・自衛隊駐屯地に近い公立施設、しかも志紀の認定こども園。「ここだけが危険じゃないから」と開き直り発言。このどこにこどもの権利条約にある、子どもに最善の利益を保障しようとする立場があるのでしょうか。

場所の選定経過は、まず既存施設の活用を検討。西郡と安中保育所が該当。

次に、契約が成立しやすい公有地か準公有地。該当する場所がいくつか候補があったが、最終的に今回の2か所(志紀、南山本)。

中学校区に認定こども園がなかった東中校区は、4000㎡で地権者の少ないところを探した結果、今回の場所になった。

ちなみに、志紀の公有地については、他にも候補地があり、PTの中では、国家公務員の宿舎も対象にあがったが、結局、施設検討部会、認定こども園推進検討会議では、候補地は、今回の場所とその東側の場所と田井中の雇用促進住宅だが、今回の場所以外は使用中だったからはずれた。

騒音の調査は、平成27年、8月24日でPTにより行われ、この場所、民間の保育所、西弓削公園で実施。(専用の機械で)いずれも80db以上。

(ちなみに八尾市幼保一体化を考える会の指摘だと、MBSが取材で測定したら100dbを超える騒音であったということである。)

(ちなみに、議員団が測定した時は、70db。測定するタイミングで騒音に大きな変化があるようです。科学的、専門的な測定が求められるのではないでしょうか。)

結論、子どもの最善の利益を考えて場所を選定したのではない。とにかく土地確保先にありき、つまり早く建ててしまえ、どこでもいいから、ということでした。

その、あとづけやいいわけであみだした理由が、「ここだけが危険じゃない。」以前の議会では、「住んでいる人に失礼。」

ところがその答弁の後に飛行機墜落事故で死傷者が・・・。八尾市自らが八尾空港に申し入れをおこなう事態に。その回答もいまだ先方からなし。(よく飛行機飛んでますな~。よく見るよ。)

こんな答弁繰り返す相手に質疑をしなければばらないなんて、文教常任委員会が怖い・・・。常識が通用しない?!(たくさん傍聴に来て下さい!議会の審査に市民の監視を!)

子どもの貧困、中核市の問題等はまた後日・・・更新します!