こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

沖縄に心をよせる平和のつどい 高江の報告編 概要

[2016.9.10] -[活動トピックス]

つどいで、八尾から息長く高江に支援に行かれている方から報告がありました。

内容がとてもわかりやすかったので、概要を書いておきます。

なを当日の動画は、私のツイッたーでのせています。

概要

今日は、高江で起きていることを広めるために八尾に帰ってきています。

ここ沖縄は、米軍基地の74%が集中しています。

高江北部には、米軍の訓練場があり、面積で八尾市の1.87倍。

米軍の海兵隊が世界中から集まってくる。2から3週間のプログラムで何も持たずに行軍をする。

川や森の中を、時には穴を掘って杭をつくり、原始的な人を殺すためのわなも作る。

この訓練場でのプログラムを終えることで、”人を殺せる兵隊になってでてくる”と言われている。

そして世界中の戦場や基地に送り出されていく。

ちなみになんでここにこんなものがあるかというと、日本政府がおってくれと言うからだ。(フィリピンなどは出て行ってくれといっている。)

沖縄に駐留する米軍の70%は海兵隊。世界中の米軍の海兵隊が集まってくる。

県議会の海兵隊の撤収の決議は的を得ている。

高江の問題がおきたのは、そもそも20年前のSACO合意にさかのぼる。

普天間から米軍基地を辺野古に移動させるのに伴い、北部訓練場の一部を返すので、高江の村にヘリパッドを6か所建設する、というもの。

ところが、アメリカ議会の資料を沖縄の新聞社が調査したら、この北部の返還予定の土地はそもそも使っていない土地だから返してもアメリカには損にならないと言っている。

使ってない土地を返すのに、ヘリパッドを6か所建設させろ・・・なんて・・・。

なぜ、ヘリパッドが必要なのか。

ここ北部の訓練場は、深川という深い水域の湾とそれにつながる川があって、山あり谷あり川あり海から攻め込む、オスプレイとセットでという最適の条件を兼ね備えている。

「基地負担軽減ではなく」「基地強化」だ。

なぜ日本政府もやっきになって進めようとしているのか。

ヘリパッド建設と交換に土地の返還があれば(米軍が使っていない土地だが)沖縄の基地面積が74%から61%となる。実質は基地強化だが、見かけ上は基地負担軽減にみえるからだ。

この間、高江の村には2か所のオスプレイのヘリパッドがつくられた。しかし住民や支援者の運動と抵抗で、2カ月で終わる工事は3年を要した。

機動隊も管轄の名護署がもめたら交通整理に来る程度だった。

オスプレイの訓練が始まった。暗闇に赤い点滅で、山並みの地形に沿って飛んでくる。夜の10時まで訓練をする。騒音(轟音)は半端でない。

谷あいの子どもは、怖がって、夜寝れなくなり睡眠不足で学校に行けない、疎開をした。

琉球新報社が村を全戸訪問(67世帯)し、アンケートを取った。8割の村人が絶対いやと答えた。とんでもない事態になっている。

とにかく「これ以上作られたら困る。住めなくなる。」が実感だ。

高江の住民は、10年前から区として二度にわたり、決議をあげている。(ただし村長は反対していない。)

そんななか、突然ことがおこった。

7月10日、参議院選挙でいはさんが圧倒的10万票の差をつけて現職大臣を破った。8時には確定の報告がNHKでも出た。喜びがあふれる中、その後早朝に防衛省が機材を搬入始めた。現地では監視をしていた人が電話やメールを送りまくり、その情報が飛び交った。

19、20日には500人の機動隊が押し寄せてきた。

早朝5時50分。北側から真っ黒の人だかりがやってきた。

そして自動車、座り込みの人を排除した。

県の管理する道路を防衛省が法的な手続きもなしに、機動隊が住民、支援者の自動車やテントを撤去し、防衛省が機材を搬入した。

その時、私はN1ゲートの裏口にいた。(2人ほど)多くが正面N1ゲートへ向かっていたから。

金網をつくり出し閉鎖をしようとした。私たちは、金網にしがみつくしかできなかった。

この時実感した。

法的手続きもなく、すべて国のやりたい放題。有事の時の政府のやり方はこんなものだ。

高江でそのさきがけが行われている。ここで許してしまったらあかん。

だから、今高江で起きていることを日本全国に世界に知らせなくてはならない。

今、高江の問題を広げる運動が広がっている。

「亜熱帯の貴重な資源を守ろう。」の声も広がっている。

住民や支援者の、通行規制や強行手段に対しての提訴も始まっている。

高江のことを1人でも多くの人に知ってほしい。その思いで高江から来ている。

今、N1裏は何十人で寝泊まりして守っている、いつ壊されるかわからない。緊張の毎日だ。