こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

6月議会のまとめ① 子育て環境の充実をもとめる請願署名について

[2017.7.8] -[活動トピックス]

個人質問した、ファミサポ事業については、市政だよりの議会だよりに概要がのります。それの紹介とともに感想をブログで更新したいと思います。しばらくお待ちください。

さて、6月議会が終わりました。疲れたー。でも東京都議選の結果がその疲れを吹っ飛ばしてくれました。そして、選挙結果が生み出した政治的条件を組織的な条件の前進で解散総選挙へ!

6月議会ではのメインは、子育て環境の充実を求める請願、出張所の窓口業務の廃止の中止を求める請願、議員提案された報酬削減の議案でした。

子育て環境の充実を求める請願について

残念ながら採択には至りませんでしたが、賛成10人、反対17人と議会が2つに割れました。

賛成会派は、市民の願いに背を向けるわけにはいかないと討論。反対会派は、市と同じ立場に立ち、正論を展開できず、最後には請願者を攻撃する暴論すら展開しました。

 

この請願は、この間八尾市が市民の声に耳をかさずに推し進める公立認定こども園計画の矛盾を市民の立場から追及する内容となっていました。

待機・保留児童の問題。全然減らない。市長は「平成31年度に全員入所」カラー刷りの豪華なビラをばらまいたが、そもそも市民説明会では平成28年度には解消すると宣言していたなど。

今年度で保留180人以上、待機も60人以上・・・。しかも平成30年度4月入所の増員計画は、すでに破たんをし、0,1,2才児入所定員が3.5割(258人が169人へ)も減少することが判明しました。

公立認定こども園計画のもと、とにかく公立を減らすとする計画のもと、待機・保留児童解消に「公の責任を果たす。」としながら、あくまでも民間に頼ろうとするから根本的解決にならないのでしょう。

この請願に反対する議員さんは、討論で「やみくもに公立を残して、保育士を市で雇ったら、後世に負担が残るだけ。」と言い切り、極端な公立敵視論を展開しました。

 

竜華跡地については、平成30年度4月入所を目指すと3月議会には言っていたのに、7月の各派代表者会議に、「最初から公立は考えていなかったので、相手様の都合(社協)で平成31年度4月入所で認定こども園をつくる。」と突然報告。

つまり、最初から30年度入所は考えていないかったのに、とにかく市民や議会を欺く答弁をしていたとしか考えられません。ちなみに社協は公立保育所をまとめて民営化するときのツールとして使われることが多いところです。

※八尾の社協では、八尾市から事業委託を受けていたファミサポ事業で当時5か月だった赤ちゃんが重篤状態に陥り、その後亡くなりました。ご両親はその後裁判に踏み切り、現在ようやく和解となっています。このことを決して忘れてはなりません。

公立幼稚園の全廃も矛盾がおきており、平成31年度には全廃予定だったのが、用和・竜華・南高安幼稚園は平成31,32年度4歳児募集となりました。

つまり、私立幼稚園の募集拡大が思うように進まなかったからです。机上の空論の計画を市民に施設に押し付ける矛盾がここにも表れています。

そうすると、なぜ、八尾、西山本、北山本の公立幼稚園は途中廃園をしなければならなかったのでしょうか。

これら園舎は現在草が伸び放題の閑散とした状況で、この園から転園を余儀なくされた親子は、前を通るのもつらいと言います。

この請願に反対した議員さんは、討論の中で「私は、転園した子どもの様子を見に行ったら元気そうにしていた。」と述べておられました。教育委員会議にまで休園中止を求めて請願を提出された親御さんの気持ちを踏みにじり、こんな事態を生み出した議会としての責任や自覚を持つべきではないでしょうか。

保育希望や幼稚園希望の事業計画の中間見直しも行われます。つまり、見込みより希望者が増え、確保しなければならない定員も拡大する見込みです。もっと事態は深刻になるでしょう。

平成30年度の定員すら減少をしているのに、平成31年度の全員入所は絵空事ではないでしょうか。

八尾市が共同で出したあのカラーのつるつるした紙を使った豪華なビラは回収した方がいいのではないでしょうか。そして、こんな計画は立ち止まって見直すべきです。泥舟を泥で穴埋めしても効果はありません。

志紀の認定こども園

志紀の認定こども園は子どもにとって最善どころか最悪の施設だということです。騒音が発生するヘリポートがある自衛隊駐屯地の真隣に子どもの施設を建てること自身、非常識です。しかし市はこう言ってきました。「おおむね環境基準内のレベルだから問題ない。」と。

しかしこの場所での環境基準値の測定はされておらず、科学的な根拠もなく、類推でこの発言を行っていることを当局は認めました。つまり市民を欺いていたのです。今回、保護者が専門家に依頼した3日間に渡る騒音調査は、衝撃的な事実を突きつけました。すると、今度は「環境基準を満たしているから問題ない。」としていたのが、「環境基準を満たしていようが、いまいが建物さえ防音をしていれば問題はない。」と本音をはきました。

これのどこが、最善の施設なのか。間違いなく最悪の施設です。ちなみに八尾市内では、ここ以外は騒音の環境基準を満たしているということを指摘します。

市民意識調査の詳細は、幼保一体化を考えるMAMORU の会を。

https://twitter.com/YoHoKangaeru

 

②は、出張所問題と議員報酬についてです。