こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2017.8.19] -[活動トピックス]
核兵器禁止条約の国連での会議に参加をした時の臨場感あふれる報告を聞かせてもらえました。
最後の最後まで採択がどういう形で行われるのか予測がつかなかったこと、採択後も皆立ち去り難く、次々とスピーチが始まり、最後にヒバクシャであるサローさんの発言でみんなの思いを代弁した発言で締めくくられた。そしてまだ会場にとどまった人たちが交流を深めていたことなど。
原水爆禁止世界大会の到達点がこの条約にふんだんに反映されていることや、平和首長会議など草の根の運動も紹介がありました。
日本はもはや「橋渡し」ではない。日本は、他の核兵器保有国と同様に違法兵器にしがみついている国の一員となっている。
橋渡しの資格も立場もない。と会議の場でも指摘があったとのこと。
続いて、憲法9条の値打ちを守り抜くことについて、内閣発行の「新憲法の解説」戦争放棄の部分(1946年11月)の紹介がされました。
第二章 戦争の放棄
抜粋
一度戦争が起れば人道は無視され、個人の尊厳と基本的人権は蹂躙され、文明は抹殺されてしまふ。原子爆弾の出現は、戦争の可能性を拡大するか、又は逆に戦争の原因を収束せしめるかの重大段階に達したのであるが、識者は、まず文明が戦争を抹殺しなければ、やがて戦争が文明を抹殺するであろうと真剣に憂へているのである。ここにおいて本章(日本国憲法第二章)の有する重大な積極的意義を知るのである。
そして、枢密院における幣原首相の趣旨説明部分(1946年3月20日)にも原子爆弾のことが触れらています。
戦争を放棄し、軍隊も放棄した世界でも唯一の日本国憲法は、人類史上初めての原子爆弾の惨禍と切っても切り離せないことが紹介されました。
それは、同時に核兵器禁止条約にサインする政府を作ることと、憲法9条の改憲阻止は一体であることであると報告があり、なるほどなあと思いました。
じっくり聞かせてもらいました。