こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

12月議会 中間報告 公立保育所・幼稚園全廃条例など①

[2018.12.9] -[活動トピックス]

12月議会の最終本会議は20日です。その場で最終的に決定するのですが、現在の中間報告。

日本共産党の個人質問で明らかになったこと

・来年度、大阪府内の市町村では、国保料の大幅値上げが明らかになったこと。これは、安倍政権の進める国保の都道府県化に維新府政が実施した統一保険料のせいです。(全国ではまれ)八尾の田中市長も「統一保険料で保険料は下がる。」と誤った情報をながし続けてきました。国保料・そして介護保険料の引き下げに向けて日本共産党は市民の皆さんと力を合わせます。

・市立病院のPFI方式をまた15年間続けること。(運営を民間会社に丸投げ。水道の民間丸投げとほぼ同じ)水道に先駆け、15年前から八尾では市立病院が民間丸投げです。(医師・看護師医療職や事務職の一部は市の職員ですが)しかも契約金額が、前回の15年間に比べ今度はその二倍の1000億円となっており、その根拠を質問しても、答えません。直営に戻した時の比較もしていません。民間会社丸投げ先にありきと契約金額の説明責任が果たせていない重大問題です。

・訪問看護事業の唐突な廃止提案も、「民間事業者がこれからすればいい」でした。

他の会派の質問でも、「出張所の窓口の業務の大幅縮小で窓口は、行政サービス(証明書発行など)が無くなりどういう仕事をしているのか。」に対しての部長答弁は「息子の嫁にいびられれているとかお話をお聞きしています。引きこもりの相談もあり、専門機関につなぐわけではありませんが、(?!つないでよ!!)お話は聞いています。」と驚くべきものでした。

結論 安倍政権と維新が進める、何でも民間、弱肉強食、に対抗軸を持たず、むしろその先頭を走る田中市政では市民の命と暮らし、教育は守れないという事でした。

私が行った、”不登校・登校拒否に関する質問は、また詳しくアップします。(質問してよかった。自分自身も不登校政策の転換を学びました。)

 

続いて、文教常任員会では、公立保育所・幼稚園の全廃条例案と「さくら保育園の休園をやめるよう八尾市が手立てを」の請願などが審査されました。

公立保育所・幼稚園の全廃条例案も、安倍政権や維新が進める、公共施設大リストラの先駆けです。公共施設を統廃合すると、補助金が出たり借金がしやすくなったり、全国で大流行です。

これを子どもたちに押し付ける結果が、26あった公立保育所・幼稚園が5つの認定こども園に。しかも認定子ども園を立てるために、土地を買って建設するために60億円かかりました。(既存の建物が26あるのに!)

公立保育所では、保育の継続が奪われ、慣れ親しんだ保育所を移動し、遠くの認定こども園に移動。一番ひどいのは、志紀の公立認定こども園。平成31年度から開園するために、広くてすぐに手に入る場所を選び、それは自衛隊駐屯地のヘリポート横。当たり前、こんな場所は緩衝地帯なので。八尾市内で危険と騒音に一番近い場所に、公立の認定こども園を建設、開園です。

しかも、今回の審査では新たな事が判明しました。公立幼稚園の継続園(長池、志紀。東山本など)では、4歳児が来年度認定こども園に移動するけれど、先生は一緒に行くかどうかについて、「別に一緒に行くことが望ましいとは思わない。」と子ども部長と教育委員会が言い放ちました。「誰でも対応できるから。」と。この一年間の公立幼稚園の子どもが園で過ごした時間をどうとらえているのでしょうか。

この計画では、子どもの個人の尊厳を守り、子どもの権利を保障する立場がありません。公立幼稚園を小規模だと休園を強行した時も、保護者の皆さんが「集団規模よりも大切なものがある。」と請願署名を議会にも教育委員会議にも提出されました。

この計画が進められる中、どれだけの保護者が涙を流したでしょうか。そんな計画がいいものであるはずがありません。豪華な公立認定こども園(志紀・東山本・南山本・安中)を与えればその涙も吹き飛ぶというのでしょうか。子どもにとって、何が大切なのか、子どもがそれを望んでいるというのか!目を塞ぎ、耳を塞ぎ、口ではベラベラと説明をしながら進められてきたのが今の八尾市役所です。

文教常任員会では、この条例案の採決が行われました。

反対 日本共産党(2人)

賛成 公明(1人)、自民創世(1人)、市民クラブ(1人)、大阪維新(1人)

なんだ、大阪維新さんも賛成なんですね。討論もせずに賛成したら理由もわかりませんね。

しっかりこの結果を刻みつけておきましょう。(最終決定は20日の本会議)