こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

パワハラのない学校へ 神戸で教育シンポ(共産党)

[2019.11.17] -[活動トピックス]

大阪の教育もたいがいやけど、神戸はどうなっているんだろう。先生志望の娘を連れて神戸まで聞きに行きました。

 

以下、しんぶん赤旗の記事を中心に会場の発言や感想など報告したいと思います。

 

教職間のいじめ暴力事件。学校内で子供と先生の人権をどのように守るか共に考える場となりました。

 

共産党の文教委員会責任者の藤森毅氏から基調報告があり、今回の事件は若い先生を自殺寸前まで追い詰めた極めて悪質な事態と強調。同時に多くの先生が自身の身の回りであり得る事件だと深刻に受け止めており全国的な問題だと述べました。

 

異常な長時間労働で余裕がなくなり職場がギスギスして、パワハラがおきやすくなる。また、職員会議が管理統制の場で自由うな発言が言えない場になっていると指摘。この問題は子どもへのパワハラと表裏一体であることも強調。

 

指導のために脅かしたり、恥ずかしい思いをさせたり、罰を与えたりすることをやめさせよう!それを社会全体の共有にと訴えました。

 

神戸の先生の過酷な実態も報告。小学校4年から中3年まで毎年国の学力テスト市独自のテストが行われ、結果が求められていること。1年間で13種もく27大会のスポーツスケジュールがあり、早朝、放課後と学校以外でも先生も生徒も大忙しなど、生々しい報告がありました。

 

本来パワハラから先生を守るはずの管理職や教育委委員会が、その訴えを取り合わず、それどころかパワハラの主を中核的役割を果たす先生と評価し持ち上げていたという実態も告発。

 

教育委員会事務局の暴走ぶりも明らかになりました。

 

管理職と市教委の事務局のあり方を変えなくてはいけない。自浄作用だけではおそらく無理、保護者、地域が子どもの立場に立って声を上げて行く必要があると確認。

 

子供への人権侵害とも言える生々しい実態を保護者が報告。

 

小学校1年生の児童が分からないことを質問したら、「今それ言うこと」と顔の前に指を刺して注意。威圧的な指導に忘れ物が怖くなり、これをしたらあかん、あれをしたらあかんで授業参観ごとに教室は静かになっていった。

 

運動会シーズンは、体操服以外もOKなはずなのに、「なんでわすれたんや、親が洗濯中は嘘やろ」ときつく叱責。他のお母さんにもいろいろ聞いてみると、学習がゆっくりで忘れ物が多い児童に「お前なんてクラスにいらない」「出て行け」など毎日怒られていたとか。あるお母さんは泣きながらどうしたらいいのか悩んでいたというケースも。

 

しかも、黙食、黙掃、というのがあって、給食はシーンと食べる。掃除は「ちりとりとって」とも言えないぐらい静かに行うなどの気持ちを押し殺した給食や掃除が存在すると報告。

 

静まりかえった教室での給食の場で、担任が子どもを傷つける発言を行なっていたりしていた。

 

子供達の様子がどんどんおかしくなり、先生へのチクリ合戦など始まり、二回以上怒られたら教頭行きなどなど不寛容な指導が子どもをますます追い詰めていったなど生々しい報告がありました。(ちなみにこの先生は今も在職中だとか)

 

うーん、決して人ごとではない!子どもは話さないけど、後からポツリポツリと酷い話は時々聞くし、一体どうなっているんだ。

 

小学校の子供たちに、給食は楽しく食べている?と聞くと、もぐもぐタイムがあると。「何それ?」「しゃべったらあかんねん」えっ!こっちにもあるんや。もっと実態調べなと思いました。

 

心配だったのは、先生を目指す娘を連れていったこと。これで先生を目指すの辞めたくなったのでは…。と危惧。

 

「どうやった。」

 

しばらく黙って、「大阪の先生は止めときって、先生によく言われるねん。でも神戸も大変そう。」

 

あー。少し早現実を知らせすぎたかも。

 

本来教育は夢と希望を語るもの。こんなシンポが開かれることがその道を切り開くんやで、みんななとかしたいと思って集まっているんやでそこに未来があるんやでと慰めました。

 

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