[2020.5.8] -[活動トピックス]
『「“わたしをあきらめない” 〜5年1組子どもたちと先生の一年〜」
5年1組の担任になったのは渡邉信二先生(52)とにかく熱くて涙もろい。かつて川崎市でいじめ自死事件が起きた際、教育委員会で事件の調査報告を担当。その経験から「二度と子どもを死なせない」ことを誓った。しかし子どもたちと向き合う日々は困難の連続。クラスには多様な出自をもつ子どもたちがいる。真剣に向き合っても、どこからともなく『いじめの芽』が吹き出してくる。熱血先生と子どもたち、一年間の真剣勝負の記録。』
を見ました。(見逃しはNHKプラスで視聴できます。)
今、なぜこの時期にこの問題を取り上げたのか?
学校の再開への動きが始まっています。
学校はそもそも子どもにとってどういうところだったのか?
それは、いじめによる自死が起き、不登校、校内暴力など社会の縮図であり、それが止まることはない。
しばらくの間、学校がいつ始まるんだろうと待ち望んでいたが、今日その事を思い出した。
でも同時に、“私をあきらめない、他人に無関心でいない、違いを認め合う事。”その事を諦めずに、たゆみなく、追求してる教育者の姿がある。そのことが、希望と未来を感じさせ、不安を和らげてくれた。
「二度と子どもを死なせない。」は、いじめで奪われた子どもの命に、なぜ死を選ばざる得なかったのか、本当はどう生きたかったのか、真剣に1人の子どもの短かった命に向き合った経験からの実感の言葉だった。
加害者に厳罰を与えたり、排除することは簡単だ。でも子どもたちの生きる世界で、本当にいじめを無くすためには、子ども自身がその課題に向き合って乗り越えていかなければならない。そのためには、“自分をあきらめない、他人に無関心でいない、違いを認め合う”このことが不可欠だ。その事を一緒に寄り添い実現していく教育の専門家である先生が1人でも多く増えて欲しい。その事を実感した。
最後に、この先生(当時は教育委員会事務局の職員として調査)と元教育長さんは、当時自死した生徒さんのお宅を毎年訪問をしているそうだ。
こんな教育委員会もあったんだ。そこにいじめ問題への取り組みの未来と展望を見出す。
どの市の教育委員会も、1人の生徒の命に真剣に向き合って欲しい。なぜ死を選ばざる得なかったのか、彼はどう生きたかったのかと。