こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2020.9.13] -[活動トピックス]
9月8日に個人質問をしました。新型コロナの問題と八尾の授業時数回復先にありきの問題を取り上げました。
今回は、教育の問題を。
今回の質問では、自分の子ども(小学校低学年)を見ていて、あまりにもこれはひどいと思ったので調査を開始しました。
全国一短い夏休み(8月8日から16日)に通常授業は初日から6時間授業をした学校もあり、しかも酷暑続き、体育もできず、給食も品数が減りました。
学校は最上階は熱気がたまり、クーラーがあっても効果なし。特別教室はクーラー未設置もあり、体育館からスポットクーラーを2台持ち込み対応。
八尾市内の小学校(28校)すべて夏休み明けにどのような対応をしたのかを聞き取りました。
1週間 4時間、もしくは5時間で給食を食べて下校。次の週から通常授業。 10 校
1週間 給食を食べて5時間目まで、ただし授業時間を減らす。次の週から通常授業。1校
3日間 4時間目で給食を食べて下校。4日目から通常授業。 3校
2日間 4時間目で給食を食べて下校。3日目から通常授業(ただし授業時間短くをした学校もあり) 4校
1日間 4時間目で給食を食べて下校。2日目から通常授業。5校
初日から通常授業。 5校。(炎天下の登下校の安全を考えての決断をした学校もあり)
各学校バラバラでした。私の子どもの学校は2日目から通常授業。くたくたになりました。しかし初日から6時間授業をした学校もあったんですね…。
教育委員会として、子どもの負担に考慮した学校への助言が必要だったと思います。
保護者や現場から声をいただきました。
帰宅したら子どもがぐったりとしている。とてもしんどそうだ。
学校に行き渋っている子が増えている。
夏休み再開後、吐き戻す子がいた。体調が心配だった。
気温が少し下がった週はかえって欠席が多く感じた。
酷暑のため運動場が使用できず、教育活動も制限された。体を思いっきり動かすことができなかった。
4時間目で給食下校の学校では、子どもたちが「早く帰れてよかったね。」と口々に下校。
などなど。
1番印象的だったのは、「夏の盛りに学校を休みにするのは根拠のあることだと思った。夏休みが短すぎた。」の言葉です。
授業時数回復の呪縛が全国一短い夏休みが子どもや現場に計り知れない影響を与えました。しかも6時間授業を一刻も早く実施しようとする…。
「子どもの意見なんてを聞いていたら前に進まない。」ではなく、子どもの意見を聞き、心身の状況をしっかり把握すべきです。
学期末の子どものアンケートも“良好”だと教育委員会は答弁。どこを見ているのでしょうか。
もともと不登校が増加している中、こんなやり方をしていたら拍車がかかるでしょう。でも授業時数回復を最優先にする教育委員会や現場で子どもたちに向き合えません。
「なんでみんな頑張っているのに、なぜあなたは学校来れないの?」と子どもも親も追い詰められていきます。
授業時数は回復しても、学びは本当に回復できるのでしょうか?子どもはついていっているのでしょうか?ついていけない子どもが、家庭が悪いのでしょうか?
気になる数字があります。教育センターやSCへの相談件数を調べました。相談している人数で見ると、1学期が終了時点で既に昨年1年間の相談人数の半分近くになっていました。ペースが早いのではと懸念をします。
休校中に、FMちゃおでは、各学校から先生のメッセージが流れました。
外出を抑制された子どもたちの気持ちに寄り添い、励まし、そして、待ち遠しい!会いたい!学校の主役は君たちだと。
しかし、今の学校がその時の現場が待ち望んだ教育の姿になっているでしょうか?学校に戻ってきた子どもたちは学校の主人公になっているでしょうか?
休校中からのしんどさに加え、学期が始まってのしんどさ、そして激短の夏休み、明けてからのしんどさ、行事も無し、異常に長い2学期。親子とも乗り切れるのか…、不安が付きません。
でも今回の質問を通じて、子どもがしんどがったら、確信を持って言えます。「しんどいと思う。少しやすみなさい。」と。