こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

12月議会 医療ひっぱくとは 最前線の公立病院から

[2020.12.10] -[活動トピックス]

今回の個人質問では、コロナ禍でも市立病院が果たしている役割を取り上げました。

 

お忙しいかなと思いながら視察の申し出をしました。すると快く引き受けていただき、コロナ感染患者さんの入院病棟やPCR検査センター(地域外来検査センター)も見せていただきました。

 

議会での質問でも余すことなくご答弁をいただきました。

 

感染した患者さんの受け入れや検査の状況を公開することは決断が必要だったと思います。

 

しかし、「公立病院の今果たしている頑張りが市民の皆さんの安心につながると判断しました。」と。

 

具体的に市立病院の果たしている役割をご紹介したいと思います。

 

市立病院は中等症までの患者さんを受け入れています。(重症者は市内のもう一つの民間病院が受け入れ)

 

第1波の時は13床の病床を確保し、受け入れをしました。今回は23床の予定でしたが府からの緊急要請に答えて45床の病床確保を目指します。そのためには空間の確保の問題もあり、100床のベットの確保が必要だということでした。(12月中旬めどに)

一つの階、病棟丸ごと確保しなければならず、入院患者さんの移動も必要です。

私が視察に行った時は、17人の感染患者さんが入院されており、27人の看護師と3人の医師(チーム体制)が張り付いていました。高ストレスの環境のため、精神科医や臨床心理士などの専門家チームによる、医療従事者への心のケアも実施されています。

入院患者さんはご高齢の方がほとんどで介護も必要な方もいて、看護師の負担は大きいそうです。(家族の付き添いもダメなので)

12月7日からは、外来の出入り口も1箇所にし、検温から動線まで徹底されています。

 

仮に45床を稼働させると看護師と医師は単純計算で約60人の看護師、10人近くの医師の投入が必要となります。

 

しかし人手を増やさず対応するので、どうしても一般診療に影響が出て来ます。現在も一部診療に影響が出ているところです。

人手のない中、ギリギリの経営で運営されている医療機関にとって、コロナのための病床確保は至難の技です。

 

現場の「助ける命を助けたい。」という医療従事者の思いと現実との乖離(かいり)がさらに医療従事者の皆さんを苦しめています。

 

PCR検査は、現在の40枠を100枠に増やす計画で、年末年始も検査を実施します。(保健所や診療所からの紹介者のみ)

 

厳しい状況の中で医療従事者の皆さんの支えになっているのは、患者さんからの感謝の言葉だそうです。お手紙もいただいたり励みになっているということです。

 

先日、市内のある中学校では校舎の窓にお医者さん、看護師さんなどへの感謝の言葉が大きく張り出されていました。広がるといいですね。

 

医療機関の苦しみやが奮闘を知ることは、私たちの行動変容の促進となり、感染拡大の予防にに直結します。

 

検査体制、病床確保、外出抑制など個人の努力を超えた政治の果たす役割を早急に求めると同時に、私たち一人一人が感染予防の徹底と医療従事者・機関への感謝の思いを伝えていけたらと思います。

 

9日の保健福祉常任委員会で明らかになった感染状況の報告。

 

(12月7日時点)131人療養中。入院が45人。宿泊療養が25人。自宅療養が27人。施設療養(?)が34人。

 

以前公表していた市内の重症者や中学校・軽症者・無症状者のカウントは、府の集計方法が変わったためわからないということでした。

 

現在、八尾市内の高齢者施設で大規模なクラスターが発生しており、現在60人となっています。(12月8日時点)

 

やっぱり重症者を出さないという点では施設への社会的PCR検査が必要です。同委員会では施設からも要望はあると答弁がありました。

 

(続く)総務委員会が終わってから。