こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2011.9.14] -[活動トピックス]
9月議会の個人質問がありました。
私は、八尾市の”防災と原発撤退・再生可能エネルギーの普及”について質問しました。
防災で手間取って先に進めませんでした。自然エネルギー活用などで視察などご協力いただいたみなさん、すみません。また改めて質問します!
さて、今回質問をするためにいろいろ調べたり、本番での答弁で実感したことがあります。
想定内の水害・土砂災害・大規模地震に対してすら対応できていないということです。ましてや想定外の災害には言わずとかなです。
では、想定内の災害とは、どんなものでしょうか。皆さんご存知ですか?
今回の議会の副市長答弁では「市民には全戸に防災マップを配った。その目的は認識してもらうためだ。」でしたが、配るだけでは不十分という認識を持っているのでしょうか。
防災マップについて、詳しくは、ここをクリック
この中に、大和川が溢水したとき(200年に一度、2日間で280ミリ)の浸水想定がのってます。
地図全体に色がついているのがそれです。要は八尾市全域で50センチから5メートルの浸水がおきるんですね!
実は、恥ずかしながら私はこの地図を意識していませんでした。今回の台風12号の被害をうけて、改めて見直しその重大さを実感しています。
また、右側の山手のふもとの黄土色の部分ですが、土石流の危険地域です。旧170号線の右側が直撃となります。
治水事業も、土砂災害対策も、国の予算が10年前に比べ5分の1に減らされているので、半分ぐらいしか進んでいません。
大規模地震についてはどうでしょうか。想定されている被害・震度は
しかし、学校耐震化は約20%台全国でワースト3となっており、木造住宅の耐震化は目標に比べて1%の進捗率となっています。
もし、直近に大規模地震がきたら・・・、台風が直撃したら・・・。予測できる被害を解消できていない中で、避難のあり方、どのように身を守るのか、具体的に対策を講じるべきです。
災害の初動期の住民による”自助・共助”の訓練といっていますが、それはいわれんでも・・・。
市として、避難所(小中学校)の未耐震化は80%避難が本当にできるのか、そのときはどうするのか。
備蓄物資は足りているのか、災害弱者は耐震化されていなければどのようの身を守ればいいのか、
浸水のときに土砂災害のときに逃げることができるのか、想定内の災害への備えこそが、想定外の災害への最大の備えでは・・・。
災害対策後回し、大型開発などの税金を投じてきた政治のあり方が今ほど問われることはありません。
自然災害に謙虚に向き合って、猛省をすべきです。
しかし、今回の議会での答弁は「想定内の災害には、地域防災計画があり、対応できる」でした。
何かかみ合っていない・・・。
市民の命と財産を最優先に守りたいとう、現場職員の思いと方向性は一緒だと思うのですが、なぜかぜんぜんかみ合わないのはなぜでしょうか。
自分でもその理由がよくわからないのでいらいらしています。