こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

食品と放射汚染 災害がれきの汚染 原発ゼロの学習会を終えて

[2012.2.15] -[活動トピックス]

2月12日(日)に市会議員談主催で食品と放射汚染 災害がれきの汚染 原発ゼロの学習会をしました。

講師は藤永のぶよさんでした。

当日は約40人参加をし、若い方の参加が目立ちました。

そもそも放射線とはなにか、原発のしくみ、福島原発事故の全貌と汚染の実態、地震大国日本に集中立地する原発の危険性を学びました。

ガレキの問題で、藤永さんは論文を書いており、その中身が紹介されました。

現場を調査した状況から、ガレキと言っても、おしゃもじから神社まで、地域そのものであったものであること。

神社の復活のために、住民がガレキの中から神社で使っていただろう古木を探し出し復元したことなど紹介。

ガレキの処理は、地域住民の生活そのものだったものであり、今後の復興のためにも、ここでも地域住民が主人公で取り組むべきであ

り、その援助に全国の連帯が必要ではと言われていました。

具体的には、例えば地域の経済活性化や雇用につながる仕組みなど地元の住民や地方議員などと議論をしているということです。

また、大阪市環境局の対応を紹介。市長は”とにかく受け入れ先にありき”だが、環境局は、安全の観点から国に対して質問を投げかけ

ておりその回答が未だに帰ってきていないそうです。専門家でも疑問を投げかける状態が現在のガレキの受け入れ状況であるとし、全

国のお父さん、お母さんがおせんの問題で心配するのは当然のことであると思いを述べられました。

当日は参加者からこのガレキの問題で、3月議会に陳情を提出する団体から署名の訴えや、請願署名を提出する予定のお父さんから訴

えがありました。

ここから、さらに話が原発ゼロ、自然エネルギーに展開!日本の自然エネルギーの潜在能力はすごく、2050年には70%をまかなうのもか

のうだということです。この方向こそ、明るい未来が見えてきませんか?

詳しくは、藤永さんと西谷さん共著を参考に

原発はイヤ! だから自然エネルギー 〈デンマークが教えてくれる日本のこれから〉 

 国民の圧倒的多数が、できることなら原発依存社会から抜け出したいと考えるようになりましたが、では現実問題として私たちがどのように原発ゼロ社会に向けて転換していくのかについてはまだまだこれからの課題です。
 この本では、福島原発事故発生の遙か以前から警鐘を発しながら自然エネルギーへの転換を市民の目線から訴え続けてきた藤永延代さんが、これから長い間にわたって放射線で汚染され続けるこの国の今を鋭く見つめ、新しい社会への具体的な見通しを暮らしの視点で平易に語りかけます。
 また西谷文和さんは、命と平和の尊厳を訴え戦争を告発し続けてきたジャーナリストの視点で、原発事故発生から8カ月経過した現在の被災者たちを取材、政府と東京電力の棄民政策的対応に迫ります。

 

【著者紹介】

▲藤永延代(ふじながのぶよ)

 1981年、大阪しろきた市民生協常勤理事。1988年、同生協専務理事。1991年の退任後、市民運動「おおさか市民ネットワーク」を結成し、行政情報公開請求運動を中心に住民自治の活動を開始。以後、食品の安全、廃棄物問題の調査・研究、またデンマークを拠点にスウェーデン・ドイツ・スイス・フインランド・韓国など主に北ヨーロッパに滞在しながら自然エネルギーと廃棄物問題、地方自治などの研修・研究に取り組む。2009年、 韓国とのアスベスト被害共同調査、COP15会議にも参加。2011年、アフリカセネガルで開催の「世界社会フォーラム2011」に参加。   
 現在、NGO:おおさか市民ネットワーク代表、社団法人大阪自治体問題研究所副理事長、NGO:大阪から公害をなくす会副会長、市民共同発電所全国フォーラム事務局長、自然エネルギー市民の会常任委員ほか多数の市民団体役員を務める。
 著作に「いのちにやさしい街づくり」(1991・日本機関紙出版)、「大震災100の教訓」(2002年・かもがわ出版・共著)、「食環境問題QandA」(2004年・ミネルヴァ書房・共著)、「環境展望3」(2004年・実教出版・共著)、「市民の環境安全白書」共著(2006・自治体研究社)ほか。

▲西谷文和(いしたにふみかず)

  1960年生まれ、51歳。大阪市立大学を卒業し、1985年から吹田市役所に勤務。2004年末に退職し、現在はフリーランスジャーナリストで「イラクの子どもを救う会」代表。90年代はボスニアやコソボを訪問していたが、9・11事件後に始まった「テロとの戦い」以降、イラクとアフガンを精力的に取材。大量に使用された劣化ウラン弾の影響と思われる被害の実体を見て、内部被曝の恐ろしさを痛感。被爆国である日本から人道支援を行う必要があると感じたため、2003年12月、イラクの子どもを救う会を設立。「中東革命」の勃発に伴い、リビアやエジプト、バーレーンにも入国。2006年度「平和協同ジャーナリスト基金賞」を受賞。
・著作にDVD「戦争あかん」シリーズ、「報道されなかったイラク戦争」「オバマの戦争」(せせらぎ出版)などがある。現在「毎日新聞」月曜日の夕刊で「西谷流地球の歩き方」を連載中。

 

*定価1300円 A5判142ページ

 

 

 なお、3月議会に提出されたガレキに関する請願と陳情は3月の12日か13日に審査されます。

詳細がわかり次第

引き続きお知らせしていきます。