こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2015.6.15] -[インフォメーション・活動トピックス]
平成31年までに26の公立の保育所(7つ)・幼稚園(19つ)を廃止し、5つの公立認定子ども園にすることが、日本共産党の内藤議員の代表質問で明らかになりました。
引き続き15日の田中ゆうこの個人質問でその全容が明らかになりました。
平成31年開園の5つの認定子ども園の定員は、4才、5才で、教育を希望する児童の定員は、約200人しかないこと。
現在の公立幼稚園の4才、5才の在園児数は、976人。
700人以の差が生まれることを認めました。
この数は、公立幼稚園を希望しても公立幼稚園に入れないどころか、公立の認定子ども園にも入れないと言うことです。
このことについてどう考えているのかと質問すると、副市長や担当部長は、「私立の幼稚園や民間の認定子ども園に行けばいい。」と平然と答弁しました。
つまり、5つの公立認定子ども園計画とは、80%の公立幼稚園の子どもを公立施設から切り捨てることだったのです。
それだけではありません。
● 2年連続15人以下の幼稚園は早くて、平成29年から休園措置をとること、その際、4歳児の在園児は、転園をしなければいけないこと。
今年度15人以下の公立幼稚園は、北山本(14)、美園(15)、高美(14)、高安(13)、西山本(8)です。
● 5つの公立認定子ども園の近くにある、5つの公立幼稚園は、平成30年に4歳児募集はするが、5歳児は、認定子ども園に引き継がれる。ちなみに認定子ども園の場所は未定。
● 小規模休園措置をまぬがれた幼稚園も、平成31年には廃園。平成30年は4歳児の入園はおこなわず、5歳児だけの保育になる。
「望ましい集団規模」や「質の高い教育・保育の提供」などいいますが、就学前の公立施設の責任を大幅削減して、80%の公立幼稚園の子どもを民間に流し込むこと。
「すべての子どもたちに、質の高い教育・保育」と言いながら4歳児から5歳児に転園を強制すること、5歳児だけの幼稚園(昭和60年代に逆戻り)を子どもたちに押し付けるものです。
こどもの4歳児、5歳児は一回しかありません。その大切な時期に、公権力によってこんな苦難を押し付けていいのでしょうか。
今回の計画の前提には公立の幼稚園も私立の幼稚園も、公立の認定子ども園も民間の認定子ども園も同じだからという考えが根底にあります。
19の園が具体的にどうなるのか、詳細を答弁するよう求めましたが、協議中ということ答えませんでした。しかし、おそらく2から3日後には、資料は議会に提出されます。ようは、できるだけ公立幼稚園の具体的な名前入りの廃止スケジュールをだすのを遅らせたいのがねらいです。