こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2015.9.11] -[インフォメーション・活動トピックス]
9月議会の個人質問で、八尾市が9月議会に報告した”就学前施設おける教育保育子育て支援のありかた 公立認定こども園の整備計画”について個人質問をしました。この計画ん概要は、平成31年までに、19の公立幼稚園と7つの公立保育所を全廃し、5つの公立認定こども園をつくり、公立での1号認定(幼児教育)の受け入れは大幅に減らすというものです。
まずこの質問で明らかになったこと
①この計画の素案の市民意見募集が1ヶ月実施され、1000件以上の市民意見が寄せられたが、確認作業だけで「これら意見は解消できるものと判断し、計画の変更は一言一句しなかった。」と答弁。
②公立保育園を全廃するが、平成31年度の保育所に入りたくてもはいれない乳幼児(138人)や定員外入所(346人)の解消のための整備計画を示す要求めました。しかし答弁は「必要量は満たします。」と「やります、ガンバリます」の一点張り。
待機児童や定員外入所の解消のための整備計画も示せない中で、公立保育所を7箇所全廃するなんて無責任です。
③平成31年で公立幼稚園が全廃されたとき、公立を希望する1号認定(幼児教育希望)約1000人のうち、公立の認定こども園に入ることができるのは300人。残りの700人は新たなスペースがないと行き場がないのでは、どうするのかと質問しました。
「私立の幼稚園は、2300人の定員のうち1800人しか入園していない。その定員割れの500人分が受け入れ先となる。」と答弁。
(公立を希望しているのに!?)
「子供が減るから公立幼稚園が縮小することはありえても、私立幼稚園の定員割れの500人のために公立幼稚園を全廃するのは、なぜか?公立幼稚園はなぜそんな責任を持たなくてはいけないのか、市民に説明して欲しい。」と再度聞くと「公民協働云々・・。」とまともな答弁なし。
④仮に、私立幼稚園の定員割れのスペースに公立の幼児教育を希望している子どもたちが確保されるとしたらどうなるか、現在の公立幼稚園や私立の幼稚園、保育所の定員や実数から計算しました。
すると、3、4、5歳児が公立幼稚園が潰されても同じ中学校区の私立の幼稚園や公立認定こども園などに行けるのは、3つの中学校区だけのようです。その他の12の中学校区は自分の中学校区以外の施設を探して行かなくては行けません。現在は、小学校区に歩いて通える公立幼稚園があるのに・・・。
平成31年度における、各中学校区の就学前施設の配置状況と実際にどれだけ入ることができるのか、資料を提出するように求めましたが、「認定こども園の配置状況と数だけなら出せる」と意味不明の答弁。
⑤障害を持っていたり、配慮の必要な子が、公立の幼児教育を希望したとき、5つの認定こども園に遠くて通えなくなるがどうするのかと質問すると、「駐輪場だけでなく、駐車場も整備します。」と答弁。それでも来れない子は?と聞くと「私立へどうぞ」と答弁。障がいや配慮を必要とする子供も容赦なく公立から切り捨てることが明らかになりました。
この計画の本質が奇しくも明らかになったのが、今日の本会議の自民党の個人質問でした。
「未来の子供のために決断が必要だ。子供のために不要な部分を切ることが必要だ。」持論を展開。副市長もそれに応えて「不要不急の事業を見直していきたい。」と答弁。
つまり、19の公立幼稚園と7つの保育所は、不要の事業だそうです。そうなんだ。(*´・ω・)
そして浮いた財源を、子供のために使うそうです。(5年ご以降に)
わかりました。なぜ1000件もの市民意見を切り捨てか。
この計画は子供のための計画ではなく、”不要”な事業を切り捨てる大規模な就学前の公共施設削減する財政計画だからです。
だから、子供の立場にった市民意見が、いっさい届かないのですね。
ちなみに、もうひとりの自民党議員は、個人質問で「幼稚園以外の子供が小学校に上がった時、スムーズに接続できていない。」(正確な表現は覚えていませんがこの趣旨表現をしていました。)
「だから認定こども園になれば、保育所の子も幼児教育が受けれて、スムーズに小学校へ接続できる。」「だから認定こども園が必要だ。」と発言していました。ズラーと並んだ関係部長や副市長も市長も教育長もみんな否定しませんでした。
悪かったな、私は保育所出身です。子どもたちもみんな保育所に通ってました。大事に大事に保育してもらい、元気いっぱい学校い通ってます。元気すぎて困っているけど、それが悪いんですか。認定こども園になったらお利口になって、小学校1年から座っておとなしく授業を聞くんですか。
そんな大人目線で子どもを見てもいいのでしょうか。
請願署名は、金曜日が締切です。でも10月6日の最終本会議まで集めることができます。
たくさん集めましょう。今はそれが私たちの怒りや、悔しい思いを伝える唯一の方法ですから。
9月14日(月)は、この請願署名の審査を行ないます。だいたい10時半頃から8階委員会室です。
誰でも傍聴できます。
たくさんで聞きに行きましょう。