こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

八尾市議会最終本会議 3月25日(金) 2つの請願署名の採択や予算の議決の多数決がとられます。

[2016.3.14] -[インフォメーション活動トピックス]

この3月議会には公立認定こども園の整備計画について、二つの請願署名が議会に提出されています。

文教常任員会では、一度各会派の態度は明確になったのですが、25日の最終本会議で再度多数決がとられ、議会で採択するかしないかが問われます。

また、これに伴う予算も市長から提案されており、その予算を認めるかどうかが問われます。

 

「幼保一体化計画の事業執行を強行しないことを求める請願の件」紹介議員(日本共産党、無所属議員)

請願項目 この計画について、市民と行政の合意形成が十分になされていない事業執行を強行しないこと。

合意がなされていないのに予算が執行されることに対してやめてほしいというの請願です。

市民合意がはかられていない。自衛隊の基地の隣の用地取得の場所についても、こどもにとってどうなのかまともな議論もされていない。

平成31年度待たずに、西郡保育所では2才児の募集が中止された。

案の定、、0、1,2歳時で待機児童、保留児が総勢299人今回もうまれている。

まさに保育園落ちた、日本死ねの状態が八尾でも発生中!

公立幼稚園の休園措置や廃園も不安は払拭されていない。

とてもじゃないけど事業を執行することは許されない。

 

委員会での態度は、賛成 共産党(2)   反対 自民(2)公明(2)維新(1)

で請願採択ならずでした。

 

「公立の認定こども園の整備に伴い休園・廃園される公立幼稚園・保育所に就園するこどもへの配慮を求める請願の件」が審査されました。(紹介議員は自民党会派。)

「おおむねこの計画、認定こども園の整備計画を進めていくことについて理解をしようと努力して理解をしたところもある。しかし子どもへの大きな変化がある。移行期についての不安解消がはかられていない。具体的には以下の4点の請願項目を紹介しました。

①休園、廃園に伴う配慮 具体的には特別の措置を求める等

②公立幼稚園、保育所での保護者説明会の実施と迅速な方法提供を求める。

③八尾市が主体性を持つこと

④中学校区外への通園の)負担緩和と安全対策の実行を求める。

この請願署名の主旨は、この計画に賛成の立場に立つもの、理解しようとしている。

しかし、移行期についての不安が次々出てくる。十分な説明がされていない。個別対応でなく、説明会を持ってほしい。具体的な激変緩和を求めたい。

 

文教の常任員会での日本共産党の対応は、請願項目①、③、④については反対しました。

請願項目①③④は、この計画に賛成し推進が前提となっており、そのための移行期のみの激変緩和を求めるものだからです。

しかし、そもそも子どもたちに激変が起きることに反対する立場から、また市民との合意がなされていない段階での予算執行に反対する立場だからです。また、請願項目が求めるものも、この計画が前提ではかなわないからです。

しかし、請願項目2については、この計画に反対であろうが賛成であろうが、当事者への説明が未だに幼稚園や保育所でなされていないということは許しがたいことであるという立場から、賛成は出来ないが反対はしないということで退場しました。

 

この結果、請願項目①③④については、賛成が自民(2)維新(1)。趣旨採択が公明(2)。反対が共産(2)で不採択。

      請願項目②は、共産(2)が退場したので、賛成多数となり採択となりました。

 

この二つの請願署名とこの計画にかかわる予算が最終本会議で採決されます。

この計画にかかわる予算とは、公立認定こども園の土地の買収と整備にかかわる18億円の予算です。

つまり、”市民合意なし状態での事業執行をやめよ”の請願署名は、この予算について「しばし立ち止まって考えることを、市長に促してほしい。」このことを議会の力で実現してほしいというものです。

もう一方の請願署名は、「移行期の不安についての手立ては求めているものの、今回の予算については議会として後押ししてほしい。」との内容になっており、この計画の推進派議員さんは、採択もしくは主旨採択をされています。

今回の議会での一番重要な問題は、公立認定こども園の予算をこの3月議会で通すことができるかどうかだったのです。

もし、この予算を3月議会に通すことができなかったら、この計画は大幅に狂い実施の延長や問題が出てきたでしょう。平成31年度開園の最終リミットだったのですから。

この3月議会での予算を通すことができたなら、平成31年度の開園にギリギリ間に合うということになります。

つまり、それぞれの請願署名がこの予算の議決に対してどのような作用をもたらすかが一番重要です。

本当に子供の立場に立って、この計画の推進をやめさせたい、もしくは遅らしてほしい、また、いろいろ考えてほしいというなら答えは一つのはずです。

3月議会で予算が議決されれば、後の3年間で、平成31年度の開園に向けて、いっきに計画を進めてくるでしょう。

新たなる戦いがまた始まります。

最終本会議はまさにその幕開けとなる場となるのではと思います。