こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2016.6.20] -[インフォメーション・活動トピックス]
請願審査にあたり、紹介議員を代表して趣旨説明がおこなわれました。(共産 おち議員)
(休園候補園)「いくら保護者が泣いて訴えても、もう決まりましたの一点ばり。」
「安心して幼稚園生活をすごす日はくるんでしょうか。」
「計画移行期の子ども達は、見捨てられたのでしょうか。一度しかない幼児期なのに。」
「先が見えずに子どもを産めない。」
「自分のことなら我慢する、でも子供のことだから、子どもを守るのは親だから育児や家族の時間をおしんで市に不安を届けています。」
などたくさんの保護者、子育て世代の生の声が届けられました。
「だから、市民の声に向き合い一緒に作り上げていく姿勢をみせてほしい。一体だれのための計画なのか、子どものためなら子育て世代の声をもっと聞き入れてほしい。」
とこの請願は求めています。
この請願に対し、市と教育委員会の見解は、「審議会などの答申を市の施策にした。」「㋂議会で議決をいただいた。」「休園措置は集団教育のため。」など従来の見解を繰り返すばかりでした。
紹介議員に対して、委員らから信じられない質問がありました。
(自民市議)
”3月の議会で請願署名にこそこそ退場した議員に紹介議員になる資格がない。”なというものでした。
公党の請願に対する真剣な態度を否定し、請願署名の紹介議員には、議案になどに退場したことのある議員はなるべきではないという不見識な発言です。
(公明市議)
”5万筆の署名を市民は集めたといっているが、他市の人や未成年も署名している”と過日の本会議で部長が答弁したものを、オウム返しに発言するものでした。
請願者の切実な思いが伝わっておらず、請願に賛成をする議員や市民の攻撃に終始しました。
審議は続きます。
共産党以外の委員の発言です。
「市の覚悟を聞かせてほしい。」
「不安の払しょく、さらなる理解を求めるよう要望。」
「重大な誤りがないかぎり、見直しや立ち止まるわけにはいかない、さらに混乱をきたす。」
「高齢者の農園の方が、地域に公立幼稚園がなくなったらどうしよう、と言っておられたので、他の民間園と交流をしたらいいのですよとアドバイスした。」
「少人数だと、コミニケーションや経験不足になる。」
など市長と教育委員会とまったく同じ立場に立っていることを改めて表明されていました。
部長。
「そこに住んでいる子供は、小学校区でもあり、中学校区にも住んでいるのだから、私立や保育所は、園区なんてない。小学校区にこだわる必要はない。」まで・・・・。
私の番が回ってきました。
この計画を決定した、平成27年度8月21日の教育委員会の議事録をみても休園措置について、子どもの立場に立ってまともに議論された形跡がないことを指摘。
在園児が入園した園で卒園できず自己責任で転園先を決定し、いわゆる解散状態になるにもかかわらず、それでいいのかと問いました。
奈良市では、公立幼稚園を休園にするときには、在園途中に園児がゼロになった時に行うなど、在園児がいてるのに、休園も廃園も行わない要綱をつくっていることを紹介しました。(統廃合、編成をのぞく)
教育委員会議で、きちんとした子どもの立場に立った、論議をすべきです。
休園をするかしないかの最終決定は、10月の教育委員会議で決まるということです。
つまりそこへの働きかけが重要になってきます。
教育委員会は、市長から独立し、中立の立場で物事を考える場です。合議制をとっており、基本的には全員の意見が一致しないときは合議が整わずで成立しないという考え方を持ちます。(今までの教育委員会議で多数決をとったことはありません。)
教育委員さんに休園候補園の実態を知ってもらいましょう。入園した園で卒園できないことが、子どもにとってどんなにつらいことか、良くないことか教育的立場からきちんと判断してもらいましょう!!
続いて、保育の問題を指摘しました。
「認定子ども園化で待機児童を解消。」と議員もさかんに言うし、答弁でもありました。
しかし、36の認定こども園化と待機児童の解消は、別個の話です。
部長も答弁で「36の認定こども園化と待機児童は別問題。保育所を増やさないと待機児童は解消できない。」と答えました。
しかも、今年4月から保育園から認定子ども園になった民間園で、81人の”幼稚園希望者”を募集し、13人が入園をしているということです。(なんとまだあきが58人あるそうです!)
今年、保育園に入れなかった子どもたちは180人います。
ところが、保育園から認定こども園になると、幼稚園児を募集し、受け入れ始めるのです。
これで、なんで認定子ども園化で待機児童解消ができるのか?定員割れをしている公立幼稚園や私立の幼稚園から幼稚園希望者を奪い、保育園希望者がしめだされていると指摘しました。八尾市の現状でいえば、民間の認定こども園化は、定員割れする幼稚園をますます追いつめ、保育難民を生み出ものではないでしょうか。
ことしは、350人定員を増やしたにもかかわらず、180人が保育難民になりました。
しかし、八尾市は国にあげている報告(支援事業計画)では、今後保育希望者、増えていくどころか、むしろ減っていくという見込みをたてています。それに応じた保育所の整備しかしないとしています。
このペースでいくと、大量の保育難民が生まれるでしょう。
36の認定子ども園化にしても、待機児童解消にはつながらず、むしろ保育所を増やす計画が示されていないので、大量の保育難民が生まれるということです。
続いて、公立幼稚園がつぶされることで、私立幼稚園の定員割れが受け皿となるとしているが、平成31年度には、何人の受け入れが可能なのか教えてほしいと聞きました。
あくまでも予定なので、確定するまでに伝えると不安が増すので、市民には説明は持てない等の答弁がありました。(聞き間違えかもしれません。速記録で確認はします。すみません。)
でもそんな不確定な計画を押し付けられることが、無責任であり市民は不安でいっぱいなんですよ!!だから署名が集められているのですと反論しました。
本会議の場でも市長は、「平成31年になってもわからない。」と答弁しています。(公立の認定こども園が始っているときやんそれ!!)
あまりにも無責任ではないのでしょうか。
最後に採択するかどうかの討論がありましたが、採択賛成討論を行ったのは共産党だけ、自民。公明、市民ネット、お維新は、反対の討論もなく採択反対としました。
共産党
採択賛成の立場の討論 概要
この計画は当事者である保護者の声を聴かずに計画されたもの。子どもの成長を保障する場は、押し付けではなく、きちんとした情報提供と議論を重ねるべきだ。
休園措置や志紀の自衛隊駐屯地ま隣の公立認定こども園建設など、子どものことを考えているとは思えない。
「待機児童を解消します。」というのなら、認定こども園化計画ではなく、保育所増設計画を示すべき。
以上の点から保護者の怒りと不安はもっとものことであり、この請願の採択に賛成します。
個人的な感想です。ざっくばらんに
この認定こども園問題に批判的な質問をする議員に対し、共産党を含め他の会派の議員にも、市は、まともに答弁をしません。(できない?)
とにかく、市民攻撃する。暴力をふるわれた(そんな話初めて聞いた!)とか、匿名のひぼう中傷メールが届いたとか、建設的な提案がないとか。
他にいうことがないのか、認定こども園を推進しようとする議員や部長など一体となって、政策以外のところで攻撃をしてくる。(例、こそこそ退場をしたとか、資料のわずかな間違いをあげへつらい全部が間違っているかのような印象を与えるヤジに近い答弁をするとか。)
(傍聴席からは見えなませんが)人が、公立幼稚園、保育所をなくしたらあかんという問題を取り上げ、必死で質問している間中、こっちを向いている最前列や二番目の席にいる人らは、薄ら笑いや失笑を繰り返し、「なにをいっているんだ。これだから・・・。」という態度。(あくまでも私の主観でも確信)
市民説明会の時を思い出します。市民の方が怒っていました。「本当に真剣に私たちの話を思いを聞いてくれているのですか。」と。同じことが、いまだに繰り返されています。
しかし依然と違うことは、さらに大きな運動がおきているということです。保護者の怒りが広がっているということです。
市役所という建物の中では、市民の声に耳をかさなくても物事を進められると勘違いしているようですが、それは大きな誤りです。
市役所を一歩出れば、この計画に批判的で怒り心頭の子育て世代が皆さんをとりかこんでいるのです。
みんな怒ってますよ!市民感覚を取り戻し、市民と対話しましょう。正面から市民の声を受け止めましょう。一体だれのための計画ですか・市民のための計画でしょう。
請願署名が与えてくれたチャンスではないですか。