こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2017.10.25] -[くらし・労働なんでも相談・インフォメーション・活動トピックス]
今、40代の労働者、妻と4歳の子供のパパが倒れました。その労災申請のお手伝いをしています。
会社は家で倒れたからと労災申請を拒みました。
この会社は、今年のブラック企業対象にもランクインされています。
このパパは、親の町工場の仕事が激減し、運送会社の正社員として深夜勤務専門で働いてきました。
会社拘束時間は14時間、月の残業時間は60時間。でもこれを見た弁護士さんは、「休憩時間はあるが、まず取れていないので、90時間を超える可能性があります。
しかしそれをこちらが立証する必要があります。」とし、弁護士さんが二人がかりで取り掛かることにしました。最近相次いでこの会社の労働者からの相談があるそうです。
休日は2から3時間。最初の一日は、とにかく体を休めたい、一日中眠り続けたといいます。二日目ようやく動き出すことができ、大好きな子供と一緒に遊ぶのを楽しみにしていました。
年休は、ここ数年間一日もとっていませんでした。
命を削る長時間労働がパパの心臓を止めてしまいました。妻とこどもの目の前でした。救急車が駆けつけ、必死の組成で心臓はその後動きだしたけれど、長いあいだ心臓が止まっていたので、意識が戻ってきません。
意識が戻るのをみんな願っています。こんな終わり方したらあかんやんか!この子のために!と妻が励ましています。
意識の戻らないパパの耳元にお父さんの大好きでいっぱい遊びたかった子供の声をずーとテープで流しました。
「声を大にして言いたい。長時間労働の過労が、命を削り、奪うことがある。会社が労災申請をしなければ、私がする。」と奥さんは決意しました。
今、相次いで過労死、過労自殺が問題になっています。
過労死による労災認定の裁判ほど悲しいものはないといいます。だって本人が返ってこないからです。
電通の社長が謝罪しても過労死した女性のお母さんは、許しませんでした。本当に過労死をなくさないと解決にならないからです。
私の周辺にも、過労死予備軍はたくさんいます。
裁量労働制で、働かされ放題のパパ、長距離タンクローリーの運転手で本人が怖くなるほど労働時間が長いパパ、精神的に追い詰められるパワハラで精神疾患になった女性など。もう他人事ではないのです。
今、できることを。
こんな形で、人生を終わらされたらあかん。
こんな形で家族を残して逝ったらあかん。
そして、ブラック企業をなくし、長時間労働、パワハラによる過労死、自殺のない社会をご一緒に作りましょう。