こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2018.10.23] -[インフォメーション・活動トピックス]
9月27日の各派代表者会議で「平成30年10月23日に、認定こども園さくら保育園の休園に伴う今後の対応方針について」子育て支援課から突然報告がありました。
そして、10月2日の保護者説明会を経て、本日各派(非公開)で在園児のご家庭に配布され、回収された「平成31年度保育利用先の意向調査」の集計結果が報告されました。
10月22日時点で回収率83%
その結果、公立山本南保育所の跡地を利用することを軸にすすめていきたいという市からの報告がありました。
その理由として4点が述べられました。
①集団移動をする場合、マックスが133人。
堤は、定員が120人。山本南は150人。
②山本南保育所なら、公立南山本認定こども園へ山本南の在園児を早めに移動(プレオープン的に)させ、さくら保育園の園児を早めに山本南保育所に移動させることができる。
③堤への希望者は、転園希望も多く、待機・保留児がさらに増える可能性が高いから。
④堤保育所を使用すると、堤の在園児家庭が、公立認定こども園への移動ではなく、堤に残りたいと意向を示すから。
しかし、意向調査では、山本南を選んだ保護者は、少数派です。
在園児がみんなで一緒に進級することを想定した場合、どちらの施設を希望しますか。
山本南 10人
堤 76人
どちらでもよい 21人
その他9人
無回答 16人
全ての在園児の保育の継続が図られるのかがあまりにも不明です。
10月30日に保護者説明会を持つという事も報告されました。
山本南を軸で推し進めていいのでしょうか。
再度調査をするとか、個別相談を10月以内に実施することを求めました。
しかし、個別相談は、新規の保育所募集の期間終了後の、11月12日以降実施するとし、山本南先にありきの姿勢が示されました。
市長は、「一人残らず在園児の保育保障に最大限努力する。」と答弁しました。
その真の立場を求めるものです。
副市長は答弁で「皆さんの第一希望はさくらです。」と言いました。部長さんは「休園は悔しい。」とも答弁されました。そもそもは、休園そのものを避ける働きかけを求めるものです。
最後に私の思いです。
平成31年度を目前に、今何が起きようとしているのでしょうか。
社会福祉法人の幼保連携型認定こども園が、突如休園の意向を示し、今その代替え案として、公立山本南保育所の跡地を使用することを軸に考えると議会に報告がありました。そもそも、休園に至る経過は、その原因となった事件に対するこどもや保護者への園の初動対応の在り方やその後の経営陣の対応の在り方に批判の声が上がっているところです。また、何人もの保護者が、市役所へ相談に行ったものの、その対応はあまりにも不十分だったとお聞きしています。
まず、事件が明らかになった時に、真っ先に八尾市が対応しなければならなかったのは、子どものケアではなかったのでしょうか。子どものケアチームを園に派遣など、相談窓口の明確化、個別相談の実施、保護者説明会などの場を利用しての周知など考えられます。
しかも5年前にも同様の相談があってが市はきちんと対応したのでしょうか。
子どもに起きたこと、子どもへの対応を迅速に図る、この当たり前のことがなぜできなかったのでしょうか。
在園児への保育の継続保障は、保育行政の根幹にかかわる問題です。
子どもの最善の利益の立場に立つならば、今回のような社会福祉法人の休園は保護者や市民の納得を得ることはできません。休園の回避を求め、市による最後までの追及を求めるものです。
また、同時に市が追及されている代替え案については、“山本南を軸”として進めていくという意向が示されましたが、在園児のご家庭の保育利用意向調査では、山本南への意向は少数派であり実現が困難ではと危惧をするものです。個別相談を11月の新規募集までに早急に進め、在園児がだれ一人かけることなく保育が継続保障されることを求めるものです。
公立認定こども園計画が発表されて4年、平成31年度にはオープンを迎える今、何が起きようとしているのでしょうか。
公立保育所の園児たちは認定こども園に移動させられる、その跡地には突如休園を公表した民間認定こども園の在園児が移動する、異常な事態です。
そもそも、子どもにとって保育園とは生活の場であり、保護者にとって子育てのよりどころです。その役割を無視した八尾市の計画が子ども達をコマのように移動させるという事態を生み出している根源ではないかと思えてなりません。
田中市政の4年間の最大の失政です。