こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

幼保連携型認定こども園の休園問題、最終本会議の討論で触れようとしたとたん・・・!

[2018.10.24] -[インフォメーション活動トピックス]

平成29年度決算審査の一般会計に対する不認定討論の中で平成31年度への要望という形で、認定こども園さくら保育園の休園問題への対応を取り上げました。

谷沢議員が壇上にのぼり討論。

ところが、この部分に触れ始めると、議場内の議員がいきなり「内容について」と動議を提案。

動議は3人以上の同意が必要ですが、その確認もないまま休憩に・・・。

討論がいきなり中断されました。

昨日の議会運営委員会に引き続きの中断です。

それから20分ほど幹事長会議。

休憩は、議長の裁量でとったと説明があり、その後議論が・・・。

結果的には、本会議が再開され、討論は継続されましたが、公党の通告をした討論の読み上げが、内容に踏み込んで中断となるなんて初めてのことです。

しかも休園問題に触れることについてです。

保護者から嘆願書が上がったからと言います。しかしその内容を確認をすると、「事件についての取扱いを子どもたちの影響を考えて配慮して欲しい。」です。

それを休園による在園児への影響を議会(公開の場での)で取り上げてはならないと主張するのは、拡大解釈ではないでしょうか。

 

「なぜ休園なのかわからない。」「納得もいかない。」「何とかして欲しい。」とこの思いに対して、園と市に説明責任を求めるのは当然ではないでしょうか?

 

大阪維新の会と日本共産党と無所属議員10人で提案した”休園問題での八尾市の公的責任を求める”決議案にも他の会派さんは賛同せず実現しませんでした。

この対応のあり方にことの本質があるのではないかと感じられます。

 

討論の休園問題の趣旨は以下の通りです。(多少脚色アリ)

 

最後に、今回の平成29年度決算の検証、そして現在の状況を踏まえ、どうしても平成31年度の予算へ反映すべきことを要望します。

八尾市では、待機・保留児解消を民間園に依存し、民間園の認定こども園化を進めてきました。平成31年度の民間の認定こども園は、全保育施設中 割を占める事となります。平成29年度決算でもそのための予算が執行されています。

しかし、平成31年度を目前に、今何が起きようとしているのでしょうか。

社会福祉法人の幼保連携型認定こども園が、突然休園の意向を示し、今その代替え案として、公立山本南保育所の跡地を使用することを軸に考えると議会に報告がありました。

そもそも、休園に至る経過は、その原因となった事件に対するこどもや保護者への園の初動対応の在り方やその後の経営陣の対応の在り方に批判の声が上がっているところです。

また、何人もの保護者が、市役所へ相談に行ったものの、その対応はあまりにも不十分だったとお聞きしています。

なによりも、このような相談があった場合、子どもへのケアを最優先に行い、ケアチームの派遣や保護者説明会の場など活用した相談窓口の周知徹底、個別相談など市として重大事態ととらえ最大限の対応をしたのか検証が必要です。

在園児への保育の継続保障は、保育行政の根幹にかかわる問題です。

子どもの最善の利益を守る立場に立って対応がされていたなら、休園にはならなかったのではと指摘をし、休園そのものが、子どもの利益が最も損なわれるということを申し上げます。

今回のような社会福祉法人の休園のあり方は、休園で幕引きをはかるのではと保護者や市民の不信と不安を生み出し、納得を得ることはできません。犠牲となるのは子どもたちです。

法人への休園の回避を求め、市による最後までの追求を求めるものです。

また、同時に市が取り組んでいる代替え案については、“山本南を軸”として進めていくという意向が示されましたが、在園児のご家庭の保育利用意向調査では、山本南への意向は少数派であり実現が困難ではと危惧をするものです。

個別相談を11月の新規募集までに早急に進め、在園児がだれ一人かけることなく保育が継続保障されることを求めるものです。

公立認定こども園計画が発表されて4年、平成31年度にはオープンを迎える今、何が起きようとしているのでしょうか。26ある公立保育所・幼稚園を、たった5つに激減してしまうため、保活・幼活が激化しています。

この計画のため、公立保育所の園児たちは認定こども園に移動させられる、その跡地には突如休園を公表した民間認定こども園の在園児が移動する、異常な事態が起きようとしています。

そもそも、子どもにとって保育園とは生活の場であり、保護者にとって子育てのよりどころです。その役割を無視した八尾市の計画が子ども達をコマのように移動させるという事態を生み出していると指摘せざる得ません。

在園児がいても休園を強行するのは、公立幼稚園(八尾、北山本、西山本)で経験済み。

公立堤保育所は、2km以上離れた認定こども園へ・・・。

今回の休園のあり方や、代替え施設のあり方も、本質は同じではありませんか!

 

しかし、ここ最近、緊張の連続で疲労がたまっています。寝ても覚めてもこのことばかり。

今回の当事者となられた保護者の方々はよく耐えてこられているなあと思います。