こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2021.9.15] -[インフォメーション・活動トピックス]
R3年度の市政運営方針に「学校を選べる制度設計」が盛り込まれました。
「学校を選びたい。」という思いは、より良い教育を求める切実な願いがあると思います。その想いは共感できるものです。
しかし、日本の過度の競争教育の下で、実際に学校の選択制を実施した市や区では、結局学校格差、学校統廃合、地域コミニティーの崩壊が生まれ、制度設計そのものが見直しになりました。10年ほど前の話です。
日本共産党は、学校を選びたいという想いには、現在の校区制度を維持しながら、子どものための弾力運用と民主的な拡大で対応するよう求めています。(2019年参議院政策)
現在検討中の「学校を選べる制度」が容が断片的に明らかになってきました。そして今回教育委員会がアンケートを実施することになりました。(小学校と中学校に上がる前の家庭に対して)
しかし、その内容は教育的意義がよく理解できないのです。
小学校に上がるときに「近い学校へ」とのニーズに応えようとするのは理解できます。
しかし中学校の上がるときに「隣接するすべての中学校校区の中学校を選べる」しかも「人数が多かったら抽選」???なんのために???
例えば、私は八尾中学校校区に住んでいます。
八尾中学校に進学するとき、八尾中に隣接する桂中学校、成法中学校、久宝寺中学校、上之島中学校を選べるというのです。
上之島中学校では、桂中学校、八尾中、高安中、東中を選べるとします。
どんなニーズがあって、周辺を選べるようにするのかと聞きました。(文教の協議会・非公開)
すると「部活を選ぶため」とか「こうすることで学校が特色を発揮できる」とか答弁がありました。しかも人数が集中したら抽選だと。
このやり方だと、指定の中学校には行きたくない場合にはとりあえず有効に働くけれど、それは従来の弾力運用で対応はできないのでしょうか?
あくまでも検討中ということですが。でも今年度中に決定をする予定です。いったいどういうニーズに応えるために、どういう目的を持って実施するつもりなのか、そのことの影響はどう考えているのか、よくわからないまま事態が進んでいるような感じです。これでいいのでしょうか。