こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

12月議会報告⑥ 子育て請願 幼児期からの性教育から待機・保留児童解消まで

[2021.12.31] -[インフォメーション活動トピックス]

毎年、子育て請願が議会に提出されています。(日本共産党は紹介議員)

 

「待機児童はゼロというけれど、その実態は毎年200人以上が保育・幼稚園・認定こども園には入れていません!大規模公立保育所・幼稚園の統廃合を総括して、廃園となった公立施設を活用して受け入れを!」

 

市の見解として、来年度の元公立用和幼稚園・龍華幼稚園の跡地の利用による新認定こども園のオープンや再来年どの末広保育所・堤保育所での新認定こども園のオープンに続き、廃園となった就学前の公立施設の活用をおこなっていくというものでした。具体的には、曙川幼稚園跡地、山本南保育所です。その他の施設も活用を検討していくということ。

前市長の大規模統廃合の失敗は明らかであり、子育て世代の運動が一度廃園となった施設を事実上復活させています。それならばなぜそもそも子どもたちが園を移らざるえなかったのか…。悔しい思いと運動の力の大きさを感じます。

 

また、廃園となった公立荘内保育所は現在更地に.工事現場の資材置き場となり、駐車場になるとか。これは許せない。

 

「検査体制の充実」や「感染症などで休園になった場合、行政が保育保障を」「保育・学童保育のケア労働者に慰労金を」など今必要なことも請願項目に。これらに対しては市は従来の見解を述べるにとどまりました。

 

「学童保育の密の状態の改善を」の請願項目には、市の見解として、学童保育での密解消は、感染症対策のためだけでなく、子どものケアを行うためにも必要だという認識を示しました。

 

今回新たに登場した項目が「子どもへのわいせつ行為を防止するために、施設単位での性教育の推進など、市の事業として確立して下さい」です。

八尾では民間の園で関係者によるわいせつ行為が大きな問題になり、現在も裁判での係争中です。議会でもこの問題を取り上げられ、メディアでも注目されました。

 

防御するだけではなく、なぜ大切なのかを積極的に学ぶ性教育(包括的性教育)を幼児期から実施する大切さを訴える請願でもあります。国際水準に照らした性教育の実施という新風を議会に届けてくれました。

 

市の見解は前向きなものが多く、この間の運動の大義とその成果を感じさせるものでした。

 

しかし他の会派の皆さんは、討論もせずに不採択…。採択に賛成は日本共産党だけでした。

 

傍聴に来られた方がポツリとつぶやいたそうです。

 

「なんでもっともなことを求めているのに採択に賛成しないんだろう」と。

 

 

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