こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2022.6.28] -[インフォメーション・活動トピックス]
八尾市教育委員会が来年度から実施をする小規模特認校と指定校の弾力運用(部分的学校選択制)について質問をしました。
https://www.city.yao.osaka.jp/0000062679.html (八尾市HPより)
小規模特認校とは、市内全域からの入学が可能な学校です。今回桂中学校校区と高安小中学校区に適用されます。
最大の問題点は、特色ある学校づくりのために、この2つの地域だけに特別の予算1200万円が投入されているということです。この予算投入は今後も特色ある教育をこの2つの校区だけ保障するために続けられます。
この予算投入によって、他校とは違って、英語の講師やSSWを学校に常駐させたり、英語検定の受験の補助をおこなったり、授業にプロのアスリートや博物館の学芸員を招聘したりしています。
公教育というなら、他校含めて全ての学校で同じ予算をつけて(校区あたり600万円)特色を出すよう保障をすべきです。
また、指定校の弾力雨運用という名の部分的学校選択制についても質問をしました。小学校から中学校に上がるときについてです。隣接する中学校区を全て選択できるというものです。
そもそも子どもや親が学校を選びたいというのはより良い教育を求めてです。その思いには共感をします。ただ、日本のような競争教育の社会で学校選択制が実際に行われたどうなるのか…。
学校選択制を実施していたところで、10年前に学校間格差など現場や子どもたちに大変な事態が起きて見直しがされたのです。
今回、中学校進学時の八尾市での隣接学校選択制は、3つの問題点があります。
① 地元の学校を選ぶ意義について教育委員会から十分な情報発信が行われていない。
② 学力や進学率やクラブの活動のあり方などその他風評被害による弊害による懸念に対してどう対応するのか
③とりわけ児童生徒が進学時に十分な情報を得て判断できる環境をどう作るのか
これらについて教育委員会の答弁は、“風評被害は懸念するが、子どもたちの情報収集のあり方は習い事などで自分で集めてくる“という極めて無責任なものでした。
しかも、希望者が多かったら抽選が行われます。子どもが意を決して指定校ではない学校を選択をしたものの、抽選で落ちたときにどのようなダメージを受けるのか想定をしているのでしょうか。学校に通うのは子どもです。最終的には、学校選択は親が決めるのではなく子どもが決めるのです。子どもの立場に立って考えたらどうなのか、議論を深めるべきではないのでしょうか。