こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

決算審査を終えて 消防庁舎等建設事業のPFI で調査やアドバイザリーが随意契約 ①

[2023.10.16] -[インフォメーション活動トピックス]

決算審査の感想をまず速報で。

 

4月の改選後、議員団が5議席から3議席へと後退。4つの常任委員会に全部入ることができず、しかも2人は委員長にならされるという事態になり、どのようにチェック機能を果たしていくのか頭の痛い課題となりました。そんな中の初めての決算。やっぱりしんどい!

 

とにかくものが言えるのは、私が所属する総務常任委員会だけ。でも1人なので取り扱える質問も限られてくる〜。初めての経験にモヤモヤしながらいっきに突き進みました。

 

まず、消防庁舎・司令センター建設をPFIで進める問題!

 

PFIといえば、もう矛盾に満ちあふれた制度。何しろ公費100%で進める長期間にわたる公共事業・維持管理。ほぼ大企業独占。

 

八尾市では、国の方針と同じく、公共施設を建てる時は、一定規模以上は事実上PFIでやっていくとルール化しています。

 

これに基づき進められている消防庁舎建設と司令センター更新のPFI。

 

お〜い、PFIの出発点のPFI導入可能性調査やPFIアドバイザリーから随意契約ですか…。

 

このポジションは言うなれば官製談合の元締めとなりうるところ。だから入札やせめてプロポーサルで公募するなど普通は手立てを講じます。

 

ところが、「基本計画を立ててもらい、簡易計算をしてもらったから、引き続き後もここにお任せすることが、効率的でありここにお任せしないと不利益になる」として随意契約。

 

しかも、この会社には八尾市の元副市長が業務統括責任者として執行役員に就任しているではないですか…。だからこそより透明性が求められているのに。

 

他の会派の質問に対しても契約担当課が、現在契約行為について現課と協議をした後、その結果について検証ができていない、つまりPDCAサイクルができていないと問題点も明らかになりました。

 

38億円の債務負担行為で18年間の契約で、最初の出発点からこれでは先が思いやられます。PFIそのものに反対をすると同時に引き続き監視が必要だと痛感しました。

 

この間、この問題を調査し質問してきましたが、ひしひしと感じるのは制度の矛盾。

 

消防職員のみなさんは、消防の拠点であり心臓部を早く建設したい!その一心です。

 

今の八尾市のルールに則るとPFIに行き着くみたいです。PFIですることによって、企業のノウハウで予算削減できる、でもその削減理由は企業秘密!?ということです。議会で検証すらできません。

 

問題は、安かろう悪かろうにならないかということです。PFIは性能発注なので、実際の運用の中での検証となります。

 

でも消防は一刻を争う待ったなしの運用です。その拠点となり心臓部となる本部庁舎と司令センターなのに…。 うーん (~_~;)

 

 

 

次は ② 情報システム標準化について に続く

 

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美味しそうにキノコを食べるカタツムリ。(この写真と記事は関係ありません。)