こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2023.12.6] -[インフォメーション・活動トピックス]
昨年の文科省の通知(支援学級への在籍に条件をつける)による影響や子どもの最善の利益を守るために力を合わせていこうと、1学期に1回程度交流会を持っています。
まず、今回は26才の素敵な青年からLDやADHDとどうお付き合いをしてきたか、お話を聞かせていただきました。
低学年の頃診断を受け、手帳はでないグレーゾーンだったのこと。
文字が記号に見えることや、過集中についてもわかりやすいイラストで説明をしてくれました。
どんなに勉強しても点数が上がらなかったこと、高校生の時に記憶の引き出し方がわかった時点で“テストの点数“がいっきに上がったことなど体験をお聞きしました。
今でも月に1回脳がショートする時があることも…。とにかく一日中ボーとする‼️
今でこそ、こうして客観的に自分の状態を分析して語ることができるけど、子どもはまだ冷静に語れないと思う。それが学校で『バクーとイヤ』『なんかイヤ』という感情を生み出すことがあるのではと。
自分自身は低学年の頃は『なんかイヤ』はなかったけど、小学4年頃から人との距離の取り方が分からず、トラブルを起こすことがあったので、自分を守るために塞ぐことが多くなったこと。
中3の頃からは小出しに自分を出し始め、高校で広がっていったこと。人前で自分のことを語ることができるようになったのは4年ほど前から。最初は仲間に発達障害のことを打ち明けるのに勇気がいったけど、言った方が楽だったし、何気に受け入れられたことも紹介してくれました。
母親がいい意味で勉強への追求を諦めてくれて、自分の得意なことや好きなことを支援してくれて生き抜く力をつけることに力を注いでくれたということです。お母さんのお話も聞いてみたいなあ。
質問タイムでは、学校の先生からたくさん質問が。「驚いた。発達障がいを自らの実感で客観的なお話を聞かせてもらって目からウロコだ」「本を読む時はしんどいの?」などなど。ぜひ先生の集まりなどで彼の話を聞いてもらってください!絶対役に立つから!
自分の特性は、今の学校の勉強のシステムには合わなかったこと。
しかし、特性を理解すれば対応も可能だし、じぶんの可能性も伸ばす事も可能だと。
その特性は100人100様であること。
本当に貴重な話を聞かせてもらいました。
“発達障がい“は、障がいではないと思うんです。効率を追い求める社会や人材を育成する教育では、100人100様no特性が非効率であり障がいとみなされるのだと。
でも効率最優先ではなく、人間の可能性を発揮させる手間暇を惜しまなない社会や教育を保障する方が、本当の発展があるのではと。
そんな時代がいつ来るのか、本当に来るのかと思いますが、諦めたくないしそんな未来を一緒に作っていけたらと思います。