こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2024.2.2] -[インフォメーション・活動トピックス]
能登半島地震が起きた時、やっぱりここでも近い将来地震は起きるかもと確信しました。避けて通るわけにはいかないと。
八尾での最大被害想定は、生駒活断層が動いた時。山手の旧170号線を走っている活断層。(山手は土砂災害の危険がある)そして南海トラフ。
その時の被害想定は…。議員団ユースの一部抜粋より。
単純に人口の4割が避難所に来るとしたら…。
各小学校の避難所には、受け入れ可能人数の2〜3倍の人が来る予定。(体育館と校舎の面積を合わせて計算しても)
そもそも八尾市内の公共施設かき集めて避難者を受け入れてようやく間に合う計算。もちろん、1人辺りの面積は2 m2。大人用の敷布団一枚分。
備蓄物資は各指定避難所(小・中・高校)に配置されているものと、総合体育館など集中管理されているものがあり、即日に使えるものは、食・水・毛布・簡易トイレか?!
言うより、見るが早し!私の中学校区の指定避難所の備蓄物資を見せていただきました。(用和小学校、長池小学校、八尾中学校、八尾北高校)
まず、避難所は基本的に体育館。備蓄物資は学校内の防災倉庫にありました。
(備蓄物資倉庫前)
避難所開設は市職員。各学校に6人配備。(3人交代制)この市職員による学校の鍵の開錠から始まり、避難所開設が始まります。備蓄物資についても市職員と学校が把握をしていると言うことでした。地域住民との共有や連携をどう図っていくかが課題だと思いました。
八尾市全体の備蓄物資目標
(地域防災計画より)ちなみにお水は目標量が設定されていません。給水車が運んでくる前提らしいです。しかし給水者は八尾市内で2台しかありません…。
このように、指定避難所(学校)と総合体育館など備蓄物資の棲み分けが行われています。指定避難所は最低必要限度のもの、あとは運び込むというイメージです。生理用品や赤ちゃん用のミルクは、指定避難所にはなく総合体育館などにあります。
例えば、指定避難所である小学校では…。
(小学校の倉庫)
アルファー化米 1500人分(カレー味や炊き込みご飯などあり)
毛布 310枚
組み立てトイレ 2つ
簡易トイレ 約20個
トイレットペーパー 1600個
マスク 1500個
水 80人分(1日1人3リットルとして)
賞味期限が切れたものは生活用水として活用できるよう保存
発電機や自転車、車椅子(カバーしているもの)
リアカー、ラジオ、食器セットなどがありました。
ダンボールベットは指定避難所にはなく、発注方式です。
生理用品や赤ちゃん用ミルクは、ここにはありません。総合体育館からの運び込みになります。
ひととおり見せていただいての感想。
まず、最大被害想定だと避難所はあふれかえり、物資もとうてい足りない。特に水は絶望的。
避難所に避難してきた人を分散させてなんとか収容。問題は福祉避難所。身体が不自由な方や高齢者。体育館での避難所生活は過酷なので、早く移動させる必要がある。
しかし、まだ福祉避難所の開設員配置はしていない。指定避難所対応で現在精いっぱいのよう。
避難所の開設から始動まで、市の職員が行う。この市職員が被災して駆けつけることができない場合は、避難所が開けないこともありうる。
職員を削減している場合ではない!AIではいざという時は役に立たないと思う!
能登半島地震の避難所で起きている、未だ車中泊やビニールテントでの避難所生活、断水でトイレが…、ダンボールベットや飲料水が届かない、昼食が十分に用意されないなど八尾でも同じ事態になるなあと思いました。
特に水問題です。飲料水の備蓄目標はなく、各指定避難所で80人分しかありません。給水車が前提になっているからです。
確かに八尾市内では各配水場や受水場(市内4ヶ所)や緊急貯水槽(7ヶ所)があります。
この11ヶ所とベンチ型給水栓(6ヶ所)で17ヶ所の給水所はできますが、避難所での給水を可能にするためには、2台の給水車で 48ヶ所の指定避難所に水を運ばなくてはなりません。道路の状況を考えてもかなりの時間はかかるにではないでしょうか。
能登の被災地では、山の湧き水や川の水を使用しているところもあるとお聞きしますが、八尾では難しいでしょう…。
水道管の耐震化は 25,8% !
熊本の地震を経験したいとこに話を聞いたら、やっぱり飲み水に困ったと。あんなに水が至る所で沸いている豊富なところでも。
八尾市水道事業を企業団に統合(広域化)している場合ではないはず。(3月議会の再び議案提案予定)
避難所の国際基準であるスフィア基準なんて遥か彼方の世界に感じました。今、国あげてしなければいけないことが見えてきます。しかし、国あげてやっていることは…中央リニアに万博に軍拡ですか???