こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2024.6.1] -[インフォメーション・活動トピックス]
(zoomでも参加者あり)
5月26日に日本共産党八尾市会議員団主催で行いました。
まず、議員団から維新市政におけるごみ行政の方向性とその対抗軸について基調報告を行いました。
八尾市の一般廃棄物処理基本計画では、R3年から10年間のごみ減量を目指しています。そのための努力を市民の協力のもと行ってきました。
しかし、7月からの民間委託は、ごみ減量を目指すどころかごみ減量に逆行し、市民の協力どころか市民に全く知らせずに始まろうとしています。
しかも中途半端な時期から民間委託を行うことで、収集現場の職員体制はズタズタ。昨年より20人ほど少ない状態で、派遣にも手を出したけれど定着せずまさにギリギリ以下の状態で現在持ち堪えているという状況です。
民間委託の具体的な問題点として、① 民間業者の収集作業員に対して、偽装請負になるから市は直接指導ができない。② 安全運転は民間業者任せ。③ 民間業者は収集作業を2人以上可。運転手も作業可能。 ④ 戸別収集ができるのか?!など。
また、現在八尾市のごみ量の傾向として、家庭ごみは一定減少をしているけれど、事業系ごみが増加をしており、その総括が必要だと指摘。現在八尾市の事業系ごみわずかな市直営と99%が許可業者による民間収集になっています。
今後、ごみ減量審議会では、一般廃棄物処理基本計画の中間見直しの諮問が行われ答申作成が一年かけて行われます。
R3年の包括外部監査では、八尾市の指定袋の無料配布を経費がかかっているとし、町会を通じて配布することに住民福祉の意義はないと意見しました。
議会では、維新会派が、「特異な施策だ」と発言。
現場の職員と市民の実践で気づき上げてきた到達を市民的論議を経ずにこのように断じることはおかしいのではないでしょうか。
審議会での論議は一つの節目になるとしました。
この維新市政のごみ行政のあり方に、対抗できるのは市民のごみ減量の願いです。
八尾市の市民アンケート調査では、ごみ行政に一番関心のあることは”ごみ減量”でした。
市会議員団は、この思いを結集し、民間委託に対して立ち向かっていく決意を述べました。
パネラーから
柏原 江村市議 柏原は燃えるゴミと燃えないゴミの分別。その他は拠点回収方式でほかしにいく。家庭ごみ文字業系ごみも完全民間委託。ごみ処理も柏羽藤の一部事務組合で実施。八尾のリサイクル率は14%とお聞きしたが、柏原は8%ぐらい。改善が必要だ。
地域で活動する市民 市に協力してごみ減量の実現のために一緒にやってきた。今回の民間委託のように市民には説明もしない乱暴なやり方にショックを受けている。大混乱が起きるのではと不安がある。八尾市内には坂もあるし、細い道も多い。ごみを出すことが大変な家庭もある。今までの直営が責任を持って対応してほしい。ごみを担当する市の職員さんたちと懇談し、励ましたい。
会場から
町会での指定ごみ袋配布は町会のメリットになるという認識でやってきた。八尾市独自の無料配布は誇りだと思う。経済的な抑制ではなく、意識の力でごみ減量をしてきているのだから。審議会の行方に注目している。市民委員は有識者で参加している大学の先生よりも長い。議論を盛り上げる必要がある。
5種分別を始めた頃に市の職員をしていた。当時革新市政の終盤だった。ごみ有料化の話が職員から提案もあったが、住民に協力をお願いして分別収集を実験的に行ったら、ごみが本当に減って、焼却料が安くなった。無料の分別指定袋の費用対効果が出た。残念ながら事業系ごみは分別が十分されていない。ごみ減量を可能にするのは、次の二つのことだ。”分別と意識化”。民間委託が良いか悪いかではなく、ごみが減量されるかどうかだ。市長がやるというからやるでは、ごみは決して減らない。ましてや住民に知らせずに民間委託をすることは住民を完全に無視をしている。
ごみはゼロにする時代だ。生ごみは発電に使うことができるし、オムツはパルプに戻すことができる。事業系ごみは半分に減らすことができる。民間委託は分別が進まなず時代遅れだ。
今回のシンポを経て、八尾市民のごみ減量に対する思いは財産だと思いました。この力こそ、地球環境問題に対抗する土台です。
その思いとは全く相容れないのが民間委託。現に市民は蚊帳の外で行われます。いったい誰のためになんのための民間委託か。また、審議会の行方が注目です。無料の指定袋配布見直し先にありではなく、ごみ減量のためには何が必要なのか。市民的な論議を尽くしていただきたいとおもいます。
⇧ ごみ収集の民間委託の2回目の入札結果について