こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2024.6.17] -[インフォメーション・活動トピックス]
ごみ減量のための質問と家庭ごみ収集の民間委託、再入札の結果を個人誌質問で取り上げた。
あまりにも問題が大きくて、最初は頭が混乱気味。まるで樹海に迷い込んだような心細さ!学習会も経て、手探りで進む中で、元ベテランの職員さんやNPOで携わってこられた方、ユニークな実践を地に足ついてやっておられる方などお話を聞く中でようやくまとまった質問。でも時間不足で十分な出来ではなかった。いつものことだが…。
八尾市のごみ減量の課題も見えてきた。現在の家庭ごみの資源化率が13%。ところが全国平均は20%。世の中、分別が八尾市よりもずーと進んでいた!4年後の目標を16%に設定しているが十分なのか、製品プラの資源化や食品ロス削減計画策定は待ったなしだ。
そして1番の課題が、事業系ごみだった。4年後までに1割以上ごみの総量を減らしていかなくてはならないが、業者への指導しか計画なし。しかも資源化率は、0.05%だった!事業系を減らすためには、分別をして資源化率を上げていくことが一番有効。きちんとごみの組成分析をして。そのための一番有効なことは、指定袋の導入だ。事業系ごみを本気で減らした自治体は(例えば広島市)、組成分析として胃袋、そして指導計画は条例上強制力を持つようにしている。「研究したい」という答弁はあったものの、本気で削減目標を目指すなら、早急に取り組むべきだ。
また、八尾市内の公的施設、例えば学校の給食残渣は、以前は行っていたコンポストが全滅していることがわかった。公立認定こども同様。オムツについても事業系ごみで排出。答弁はここも「研究」。一気に前向きに進めていくべきだ。
家庭ごみの民間委託については、まず時間足らずで突っ込めなかったことをここで補強。実は1回目の入札が不調で再入札が遅れたため、民間委託の開始が当初の4月からが7月にずれ込んだ。しかし、非常に中途半端な時期に開始するため、短期間の職員採用が困難となった。4月から民間委託の間、市職員は民間委託前提で削減された状態で行われている。昨年より16人減となっている。収集時間など大幅にずれ込んでいるし、収集作業員が毎日走り回っている。これでは事故も危惧される。ごみ行政の安定性より、民間委託を優先させる最悪のやり方だ。
また、民間委託の地域を市民に知らせよと迫った。すると本当にこんな答弁返してきた。「なんで市民が知る必要があるのだ」と。
つまり、目の前のごみがなくなればいいのだろうと言わんばかりのお言葉。ごみ減量は市民のいしきの変化でしか実現しない。自分はどんなごみを出し、どう運ばれ、どう処理され、それがまた地球環境にどう影響を与えるのか、学ぶ知る意識することが重要である。
従来八尾市民は、ごみ収集について、市直営のもと協力してきた。パッカーくんが満杯になったらあかん。ゴミ減らしていこう!子どもたちも一緒に合言葉になった。コロナの時期には、毎日の収集ありがとうと、市民からお手紙も添えられた。
議員団は、市が知らせないので、手作りの民間委託地域マップを作成。
議場で配布した。地域にも配っている。目の前のごみがなくなれば文句はないだろうではごみは減らすことはできない、それどころは次は金払えの有料化の思考回路だ。
(学習プラザめぐるについて続く)