こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2024.7.10] -[インフォメーション・活動トピックス]
7月1日から八尾市では家庭ごみ収集の民間委託(3分の1)が始まりました。
開始前から行政サービスの低下が懸念されていました。しかも、市民に民間委託の車がどこを通ってどこの収集は市民に知らせる必要はないと議会では強弁。その真意が明らかになってきました。
とにかく苦情!が寄せられています。
主に民間委託の地域です。
緊急に申し入れを行いました。
主な苦情は以下の通りです(民間委託の地域が多い)
午前中に各家庭のカラス避けネットをしているごみ袋を一カ所に集めて午後に取りに来る。しかも家の前に積み重ね。駐車場には入れないわ、悪臭は漂うわ、しかもカラスと猫が破袋し、中味が散乱。昼食を食べに帰った町会の方が、見るにみかねてお掃除を行い、昼食を食べ損なって職場へ戻っていった。しかも運転手を含めて作業員が2人、運転手も離席して作業。(作業員の1人は女性)
夕方5時を過ぎ、市役所が閉庁してもごみ収集に来ない。苦情殺到のせいか、市役所の電話がつながりにくくなってり、町会長が代表して電話。「今日中には業者が収集します」と返事される。ここでも2人収集で、うち1人は外国人労働者。
今までにない遅い時間(夕方)に収集。3人乗車であったが、3人とも作業。つまり運転手が離席。(作業員の1人は足を引きずっていた)
今回の申し入れで即刻改善を求めたのが、収集時間と運転手の離席です。
そもそもごみは朝の8時半までにだして欲しいと市民には協力を呼びかけています。それが、収集に来るのは夕方4時から5時になっています。
仕様書では運転手は補助ブレーキが作動していない限り離席はしてはならないとしています。車が走り出すかもしれないからです。(補助ブレーキをつけている車は1台も無し)
これだけでも、直営の時より行政サービスが低下しており、安全性も危惧されます。
直営収集もだんだん収集時間が遅くなっており、収集時間変わったのかと問い合わせがあるようです。
何が、何一つ変わらないだ!よくそんなことを議会で答弁することができたなあと感心します。
しかも、今回申し入れの際、この現状について現課が十分に把握をしていなかったことも判明しました。
それどころが、市民の目撃した2人乗車については、見間違いじゃないかとか、事業系ごみ収集の許可業者だったのではなど主張。
100%、3人乗車を確信していると主張するので、その根拠を聞いたら、自分たち(2人)が目撃しているのは3人乗車だからと答えられました。なぜ、こんな意味不明の言い訳を必死でするのか。
この時、なぜあれほど民間委託の地域の地図の公開を拒んだのか理解できました。こんな事態が起きることが想定され、「だから民間委託はあかん!この業者呼んでこい!」にならないように、隠したかったからだと。
だから私は次号の市政だよりの議会だよりの私の質問紹介で、民間委託の地図を添付しています。
暑い中、ごみ収集をされている直営や民間業者の労働者の命と健康を守るためにも人員補充も求めました。そのためには市職員の募集と、民間では3人乗車を仕様書で明記し予算を確保することです。
民間委託とは、市職員を削る、民間に委ねる、二本立てです。民間では儲けを生み出すために、さらに人件費を落とします。時には、労働者を買い叩くでしょう。直営は非正規職員が3割から4割。民間は人が集まらないので、女性や外国人や身体が不自由な方まで作業に携わっておられます。
労働の身分保障の劣化は、公共サービスの劣化に直結します。儲け第一を公共に持ち込むことは、公衆衛生の後退、人権保障の逆行につながります。