こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。

代表質問(日本共産党)② 万博遠足について 八尾市では7、8月にも万博遠足へ! 命に関わる重大事態だ

[2025.3.1] -[インフォメーション活動トピックス]

今回の代表質問では、各会派が万博遠足の問題を取り上げました。次々と撤退する市を見て不安なんでしょう。「学校が安全判断」の答弁で終わり。

 

ちょっと待ってください❗️おち妙子市議の怒りの代表質問です。

 

児童生徒の命の安全に責任を持つのは学校だけじゃない、教育委員会も同じです。しかも、今回教育予算として1億1千万円の万博遠足のためのバスチャーター代を予算計上しています。

 

「委員会として、児童生徒の安全は確保できると判断しているのか」と追及したら、「万博協会からの回答で安全だと判断した」と答弁。

 

そこで吹田市長・教育委員会の見解を紹介。

 

”万博協会の回答は9割が未定で安全確保の判断ができず保護者に説明ができない””然るべき時期に判断が必要”と。結果中止判断。

 

しかも吹田市議会では、維新会派も賛成して万博へのこども無料招待事業の再検討の意見書が安全面から採択されています。

 

それでは下見に行ったのかと質問。

 

「昨年の7月に咲洲庁舎の説明会に行って、現地も見た」っと。っで、安全を確認できたのかとお聞きすると。

 

「安全に工事が行われているのを確認してきました」と。これにはさすがに議場から失笑が。

 

とにかく、万博協会が万全を期しているので安全だの一点張り。

 

更に熱中症の問題を取り上げました。八尾市内全ての小中学校の遠足の日程を調査。なんと…7月と8月に遠足に行く中学校があることが判明。(T中学校とS中学校)(令和7年2月時点聞き取り)

 

しかも危険ラインが続く6月では小中合わせて28校、9月では41校が遠足へ。

 

7、8月の遠足は自殺行為であり、6月、9月は熱中症対策を万全に取れるのか、教育委員会として児童生徒の安全を保障できるのかと追及。

 

「安全は大前提、気温を考えての学校の判断」と責任を全て学校に転嫁をし、教育委員会は”止めないしバスは出す”と児童生徒の命に対し無責任極まりない姿勢をあらわにしました。

 

また、4月18日に一番乗りで遠足予定のT小中学校は、全学年(9学年)で。約6台のバス(トイレなし)で行く予定。

 

初めての場所に、混雑の状況もわからず、新一年生までも動員して、しかもトイレなしのバスで行く遠足はあまりにも無謀だと指摘。しかも下見は4月の5日か6日のテストランの時だけ。次に下見ができるのは開幕後の13日以降。充分に議論もできない状態で遠足に連れて行って子どもたちの命、特に新一年生の命が守れるのか、あまりにも無謀ではないかと追及。

 

そして、現場の管理職の声を紹介。「上意下達だ。うちだけ反対できない。しかも情報が無い。万博協会と府教委がちゃんとやってくれると信じているが、下見に行かないことにはわからない」と。

 

教育委員会の姿勢は、安全と決めつけ、何かあった時の責任は学校に押し付け、バスまで用意して事実上政治的圧力で全小中学校を万博遠足に動員するものだと指摘をし、教育委員会の判断で中止するよう求めました。

 

最後に教育委員会として、下見は行くのかという質問に「行く」と答弁がありました。教育の視点で児童の安全を守る立場からしっかりと現実を見てきていただきたいものです。

 

ただ、学校にも一言言いたい。遠足は学校の権限で行われるものであり、教育委員会の上意下達で行われるものではない。児童生徒の命を守るという立場に立って、万博協会と府教委を盲信するのではなく、現実を見てほしい。八尾市と教育委員会の圧力ではなく、学校としての判断をしてほしい。これが最後の命綱なのだから。教育現場の硬直化に危惧するものです。