こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2026.9.23] -[インフォメーション・活動トピックス]
「出歩くことができる八尾へ!」市民の声から公共交通の未来を考える
「車に乗れなくなったら、どうやって病院に行けばいいの?」
そんな切実な声から始まった、9月21日の「デアルク(出歩く)ことができる八尾」シンポジウム。
近藤先生のお話を聞くだけでなく、参加者自身が「困ったこと」「あったらいいな」「こうすれば」を出し合い、解決策まで一緒に考える参加型の企画です。
■ バス停があっても、バスに乗れるとは限らない!
最初に5人の方から移動の実態を発言していただきました。
大田にお住まいの方は、900メートル先のバス停まで手押し車で15分。途中には危険な坂道も。「バス停に自転車置き場があれば」という要望です。
別の方は、バス停まで800メートルなので交通不便地域には該当しません。しかし、バスは1時間4本から1本に減便。昼間はゼロ、最終便は午後5時です。
「通勤は行きはよいよい、帰りは歩き」
山手地域では、ようやく乗合タクシーが走り始めたものの、車がなければ生活できず、子どもに頼らざるを得ない実態も。
JR八尾駅付近では、近鉄バスの路線廃止後に走り始めた大阪バスが住民のニーズに合っていないのではないか、路線がなくなるのではないかという不安が語られました。
目の手術で一時的に運転できなくなった方からは、妻を病院に連れていくこともできず、免許を失ったらどうなるのか不安だというお話が。
「近所にバス停があるというのは、心の安心です」
胸に響く言葉でした。
■ 「病院まで往復3,300円!」グループワークで次々と出された声
グループに分かれ、日頃の困りごとを出し合いました。
「歯医者に行くのにタクシーで往復3,300円」
「市立病院の送迎車は助かるけれど、帰りの便がない」
「近所のスーパーがなくなり、子どもに買い物を頼んでいる」
「今は自転車に乗れるけれど、乗れなくなったらどうしよう」
さらに、バス停にベンチや屋根がないこと、真夏の暑さや冬の寒さ、危険な道路など、バスに乗るまでの環境にも問題があることが見えてきました。
■ 「あったらいいな」から「こうすれば」へ!
話し合いでは、具体的な提案が次々と生まれました。
100円バスの復活、高齢者へのタクシーチケット、小型バスの導入、市立病院の送迎車の充実、イベントに参加するための送迎バスなど。
意外に多かったのが、公共交通の情報が十分に知られていないという問題です。
「乗合タクシーがあることを知らなかった」「大阪バスがどこを走っているかわからない」
そこで、防災マップのように、バスや乗合タクシーの路線、乗り換え方法が一目でわかる「公共交通マップ」を全世帯に配布してほしいという提案も。
町会や高齢者クラブでアンケートを実施することや、住民の声を反映してバスの経路を柔軟に見直すことなど、住民参加のアイデアも出されました。
■ 近藤先生「採算から必要へ。発想の転換を」
近藤先生が強調されたのは、「なぜ、どこへ、どんな人が移動するのか」を細かくつかむこと。
高齢になるほど、バス停まで歩けないために、かえってマイカーを手放せなくなる場合もあります。
買い物も、単に商品を手に入れるだけではなく、人と話し、社会とつながる大切な機会です。
最後のコメントでは、移動の実態を整理すれば、必要な対策が見えてくると指摘されました。
バスの本数が少なければ、待ち時間を過ごすベンチや屋根が必要。バスでは行けない場所があるなら、タクシー補助や乗合タクシーの充実を考える。
一つの交通手段だけで解決しようとせず、福祉やまちづくりとも連携する柔軟な発想が必要です。
そして、空いているバスを単純に「税金の無駄」と考えるのではなく、必要な人の移動を保障できているのかという視点が重要だというお話でした。
行政が継続的にワークショップを開き、住民の実態や声をつかみながら交通政策をつくっていくことも提起されました。
■ 出歩けることは、暮らしを豊かにすること
病院に行く。買い物をする。友人に会う。コンサートを楽しむ。
移動は、単に目的地にたどり着くためだけのものではありません。人とつながり、自分らしく暮らし続けるために欠かせないものです。
今回のシンポジウムでは、困りごとを共有するだけでなく、市民自身が解決策を考えるところまで進むことができました。
ここからが大切です。
一人ひとりの移動の実態をさらに明らかにし、具体的な改善につなげていきたいと思います。
誰もが安心して「デアルク(出歩く)」ことができる八尾へ!
ご参加いただいた皆さん、近藤先生、ありがとうございました!