こんにちは。日本共産党八尾市議会議員 田中裕子です。
[2026.10.31] -[インフォメーション・活動トピックス]
10月8日の決算委員会で、八尾市が進めている「スクールキッズ・スクエア(SS事業)」について質問しました。
SS事業は、保護者の就労などに関係なく、子どもたちが放課後、学校で自由に遊んだり過ごしたりできる新しい居場所づくりです。
昨年10月から上之島小学校と東山本小学校でスタートし、今年10月からはさらに4校に広がりました。
子どもたちの居場所が増えることは大切なことです。
でも、実際にはどんな様子なんだろう? 学童保育とはどう違うんだろう?
そんな思いで、実際に学校を訪問し、子どもたちの様子を見せてもらい、指導員さんのお話も聞いてきました。
自由に過ごせるSSと、生活の場としての学童保育
SSの教室では、子どもたちが思い思いに過ごしています。
にぎやかな声が飛び交い、好きなことをして遊ぶ子どもたち。外遊びも大きな魅力です。
一方、学童保育の教室では、訪問した時間には子どもたちが落ち着いて宿題をしていました。
黒板には子どもたちの作品がいっぱい!
同じ学校の放課後でも、ずいぶん雰囲気が違います。
どちらが良い、悪いということではありません。
ただ、SSは「見守り」、学童保育は「保育」。そもそも役割が違うのです。
「見守り」って、どこまで関わればいいの?
現場で気になったのが、指導員さんたちの悩みです。
例えば、子ども同士がけんかをしたとき。
学童保育なら、なぜけんかになったのか、お互いの気持ちを聞き、仲直りできるところまで寄り添います。
でも、SSはあくまで「見守り」。
では、どこまで関わればいいのでしょうか。
子どもたちに寄り添いたいという思いと、事業として求められる役割との間で、指導員さんたちも悩んでおられます。
しかも、SSの運営を担うのは学童保育の指導員さんです。
市は、子どもたちへの対応に慣れた指導員が一体的に運営することが、安全で効率的だと説明しました。
だからこそ、指導員さんが安心して子どもたちに関われる体制や、役割の整理が必要ではないでしょうか。
また、今回の質疑では、SSの見守り体制について、配置されている人数に課題があるのではないかと指摘しました。
子どもたちが自由に過ごす場だからこそ、遊びの中で起こるけんかやトラブル、体調の変化などに、指導員が十分に気づき、対応できる人数が必要です。
市からは、見守り体制の人数について課題があるとの指摘を踏まえ、今後検討していくとの答弁がありました。
子どもたちの安全を守り、指導員さんが無理なく一人ひとりを見守るためにも、必要な人数が確保されているのか、引き続き検証していく必要があります。
学童保育の利用が減った? その中身は?
決算委員会では、SSを始めた2校で学童保育の利用児童数が約20%減少したという説明もありました。
他の学校では増加傾向にある中での数字です。
そこで、学童保育からSSに移った子どもたちの状況についても確認しました。
市の答弁では、学童保育をやめてSSに移った児童は33人。また、両方に登録している子どももいました。
気になるのは、特に配慮や支援が必要な子どもたちのことです。
学童保育では、日々の生活の中で子どもの変化に気づき、必要な支援につなげる役割も担っています。
SSに移った場合、そのつながりや支援はどうなるのでしょうか。
市は、必要な情報を把握する体制をとっていると説明しました。
ただ、制度が変わっても、子どもたちに必要な支援が途切れないようにすることが何より大切です。
すべての子どもたちに豊かな放課後を!
私は、SS事業そのものを否定しているわけではありません。
自由に遊べる場所があること、友達と過ごせること、学校で安心して過ごせること。どれも子どもたちにとって大切です。
でも、それが学童保育の代わりになってしまっていいのか。
子どもたちの安全は十分に確保されているのか。
指導員さんが無理なく、一人ひとりの子どもに向き合える体制になっているのか。
見守りに必要な人数は確保されているのか。
まだまだ検証が必要だと感じています。
本来は、学童保育そのものを充実させながら、すべての子どもたちの放課後を豊かにしていくことが必要ではないでしょうか。
子どもたちにとって放課後は、ただ時間を過ごす場所ではありません。
遊んだり、けんかしたり、仲直りしたり、時には大人に甘えたり。
そんな一つひとつが成長につながる大切な時間です。
子どもたちの放課後を、ただ「見守る」だけでなく、どう豊かに保障していくのか。
これからも現場の声を聞きながら、見守り体制の人数や指導員さんの負担、子どもたちへの支援のあり方について、しっかり検討を求めていきたいと思います。